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ニュースリリース
平成19年3月5日
電子制御式ギヤ比可変機構一体式
ラック同軸電動パワーステアリングの開発
~レクサスLSに搭載~

 株式会社ジェイテクトは、トヨタ自動車株式会社との共同開発により、レクサスLS用電動パワーステアリングシステムを開発いたしました。新システムは世界トップクラスの高出力化に成功したラック同軸電動パワーステアリング(以下 RD-EPS)に、電子制御式のギヤ比可変機構(以下 E-VGR)を一体化した世界最先端商品であり、省エネルギーと自動車の安全性能に大きく貢献しています。

 近年、自動車に対する要求は「環境」と「安全」への配慮が欠かせないものとなっています。環境面においては、一般的に電動式は油圧式に比べて、自動車の燃費を3%~5%向上することができるため、自動車のエンジンを動力源とした油圧パワーステアリングからモーターを動力源とした電動パワーステアリングへと急速に切り替わりつつあります。一方、大型車へ搭載するための高出力化とノイズの抑制が課題でした。

 当社が新たに開発したRD-EPSは、ビルトイン型高効率ブラシレスDCモーターの採用、および多分割ティースの採用により、巻き線効率の向上を図りました。さらに、ECU(コンピュータ制御ユニット)とDCDCコンバータへの高電力化を施した結果、従来品に比べて70%の高出力化に成功しました。ノイズの抑制に関しては、超高精度ボールネジ、ナットの採用、各構成部品の精度向上、各部変形を考慮したクリアランスの最適化、組付精度の向上を図り、高出力化にもかかわらず、従来品比23%低減しました。

 一方、安全面において、E-VGRは、自動車の速度に応じて、ステアリングギヤ比を変化させることができ、低速走行や駐車の際には、少ないハンドル操作でタイヤの切れ角を大きくする一方で、高速走行では、ハンドル操作によるタイヤの切れ角を抑え、安定性を向上させます。このE-VGRとRD-EPSを一体化したIFSシステム(インテリジェントフロントステアリング)は、VDIMシステム(TRC、VSCなど)※1や「プリクラッシュセーフティシステム」に貢献しています。

 さらに、E-VGRをRD-EPSのギヤに一体化させることで、スパイラルケーブルを廃止、さらにトルクセンサシャフト同軸上に減速機、モーターを構成し、全長を48%の小型化に成功し、搭載性を高めることにも貢献しています。

 なお、本商品は日刊工業新聞社主催(後援 経済産業省、日本商工会議所)の第4回「ものづくり部品大賞」において、「自動車部品賞」を受賞しました。

※ 1 レクサス、VDIM、TRC、VSCは、トヨタ自動車株式会社の登録商標です。
E-VGR、RD-EPS、IFSは、当社の登録商標です。
TRC トラクションコントロール
滑りやすい路面での発進・加速時に後輪ブレーキおよびエンジン出力を制御し、
タイヤの空転を抑えるシステム
VSC ビークルスタビリティコントロール
急なステアリング操作や滑りやすい路面での旋回時などに、横滑りを感知し、
制動力、駆動力などを制御するシステム
【 IFS システム 】
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