ラッククロス式電動パワーステアリングを開発
~世界で初めて大型SUVに電動パワーステアリングが搭載される~
株式会社ジェイテクトが開発した「ラッククロス式電動パワーステアリング(以下、RC-EPS)」が、米国で2007年11月に発売されたゼネラルモーターズ社の大型SUV車「シボレー・タホ・ハイブリッド(Tahoe)」と「GMC・ユーコン・ハイブリッド(Yukon)」に搭載されました。
従来、大型(フルサイズ)SUV車やピックアップトラックには、エンジンの動力で油圧ポンプを駆動し、操舵力をアシストする油圧式パワーステアリングが搭載されておりました。当社は、世界最高水準の高出力RC-EPSを開発し、世界で初めて大型SUV車やピックアップトラックへの電動パワーステアリングの搭載を可能にしました。
モータをアシスト力の動力源とするEPSは、エンジンを動力源とする油圧式パワーステアリングと比べ、エンジンのエネルギーロスを低減し、自動車の燃費を3~5%向上することができます。そのため、ステアリングシステムは、油圧式から電動式へと急速に切り替わりつつありますが、車両総重量が3トンを超える大型車への搭載にはアシスト力の高出力化という課題がありました。
当社は、あらゆるアシストタイプのEPSの高出力化に取り組み、ラック同軸式EPSではレクサスLS等に、今回のラッククロス式EPSでは大型SUV車に採用されました。今後、さらなる高出力化の開発を推進し、EPSシステムの普及を通し、地球環境保護に貢献してまいります。
RC-EPSの特長
高出力化・高効率化
① 高出力対応の専用モータを開発
② ボールネジとベベルギヤによる2段減速機構の採用による高効率化
快適性
③ 静粛性に優れ、耐熱・耐磨耗も高い樹脂まがり歯かさ歯車(スパイラルベベルギヤ)を開発
その他
④ モータと減速機構を別にしたクロス配置による車両への搭載自由度向上
⑤ トルクセンサと一体型の絶対舵角センサを開発
RC-EPSの外観
車両総重量とラック出力の関係