平成20年04月09日
日本機械学会 奨励賞(技術)を当社社員が受賞
~自動車用次世代補償操舵装置の開発が評価される~
株式会社ジェイテクトの研究開発センター 電子システム研究部統合システム研究室の山中亨介さんが、自動車の走行安全性に大きく貢献する「自動車用次世代補償操舵装置の開発」についてその功績を評価され、社団法人日本機械学会から日本機械学会奨励賞(技術)を受賞しました。
同賞は、機械工学と工業の発展を奨励することを目的として、機械工業または広く産業社会に関わる技術上の業績(新技術、新製品、新製造法の開発等)をあげた会員個人に贈られるものです。
現在、自動車には予防安全と運動性能の両立が求められ、ステアリング・ブレーキ・アクセル等の状況に合わせて車両を制御する協調制御技術の開発が進められています。ステアリングでは、滑りやすさの異なる路面を左右輪でまたいで急制動した場合や、急な横風が発生した場合でもタイヤの切れ角をアクティブに制御し安全な操舵を実現しています。しかしながら、装置のアクティブ制御により、運転者が意図しない操舵反力が発生するため、運転者が感じる違和感をいかに軽減するかが課題でした。
山中さんが開発した装置は、二個のモータと差動遊星歯車装置を一体で構成したもので、操舵角補償機構と操舵反力補償機構を一体化しています。独自のモータで適切な操舵反力を運転者に与えることにより、アクティブ制御の違和感を軽減することができます。これにより、車両を違和感なく意図どおりに操ることが可能になり、車両の走行安全性の普及に大きく貢献します。
また、この装置には、車両ごとの適合作業(チューニング)が不要で、部品点数も少なく軽量かつ安価という長所があります。さらに、自動車の更なる安全性向上に貢献するだけではなく、完全自動操舵や、遠隔操作、バーチャルリアリティ分野への応用も期待できます。
自動車用次世代補償操舵装置の外観
受賞式での山中さん
受賞の盾