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環境報告

環境に配慮した開発・設計

基本的な考え方

● 各製品をあらゆる角度から改善

ジェイテクトは、「モノづくりを通じて、人々の幸福と豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念に則り、環境に配慮した開発・設計を進めています。
各事業本部では、あらゆる角度からそれぞれの製品の環境性能向上に取り組み、地球温暖化防止や資源の有効活用など、さまざまな成果を上げています。こうした取り組みをわかりやすくお伝えするために、2010年度は事業本部(製品)ごとの報告としています。

推進体制

● 環境設計部会による推進

全社の環境保全活動を統括する「地球環境保全委員会」のもと、グループ会社を含めた環境設計部会が環境配慮型製品の開発を推進しています。開発・設計段階での技術革新によって、小型化・軽量化、効率化、環境負荷物質の削減などを実現し、製品を通じた環境保全を世界規模で展開しています。

環境設計の推進体制図

環境設計の推進体制図

● 評価方法

ジェイテクトでは、製品の環境負荷低減効果を数値で評価できるように、「環境効率の基本式」を独自の指標として定めています。数値が高いほど環境負荷低減の効果が大きく、年度ごとに、より高い環境効率値を目標とし、その達成度を評価しながら製品開発に取り組んでいます。

環境効率の基本式と環境効率値の算出

環境効率は、軽量化、小型化、省エネなどの度合いから算出される数値です。環境効率値は、評価製品における環境効率を、基準とする製品の環境効率で割って算出します。

環境負荷低減効果の算出

環境負荷低減効果として、環境負荷低減率を環境効率値より求めることができます。例えば環境効率値が1.25であれば、その製品の環境負荷低減効果は20%となります。

低減した環境負荷は、環境効率値の逆数として求められます。

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製品リサイクル

● 再生利用・再資源化への対応

使用済製品の再生利用については、自動車リサイクル法に基づき、お客様の協力を得て回収したボールネジ式やラック&ピニオン式の油圧パワーステアリングをリビルドステアリングとして製造。今後は市場ニーズに合わせ、電動パワーステアリングのリビルド対応も検討していきます。
材料・製品の再資源化については、各国・各地域の環境法令を順守した製品の設計・開発を行い、鉄鋼材をはじめ材料の再資源化を最大限可能にしています。
今後は、省エネ化により、電動化・複合化したユニット製品がさらに必要となっていきますが、単体コスト優先ではなく、製品ライフサイクルコストを踏まえた分解しやすい設計や、リサイクルしやすい材料の利用など再生利用、再資源化に最大限配慮した開発・設計を推進していきます。

ステアリング事業本部の取り組み

● 最適なステアリングを追求

ジェイテクトは環境貢献度世界No.1(※1)のステアリングの総合メーカーとして、クルマの用途・目的に合った最適なステアリングを追求し、Q(Quality 品質)、C(Cost コスト)、D(Delivery 納期)だけでなく、E(Environment 環境)、S(Safety 安全)、C(Comfort 快適)のバランスの取れた製品を提供しています。

パワーステアリングのエネルギー消費比較

※1 環境貢献度世界No.1
ジェイテクトは、ほかのステアリングより燃費に優れ、最も環境への貢献度が高い電動パワーステアリング(EPS)のトップシェアを獲得しています。従来の油圧パワーステアリングにおいても環境効率改善に取り組んでいます。

● 製品輸送マイレージ(※2)削減

ステアリング事業本部では、製品輸送時のCO2排出量削減を目指して、海外での現地生産化・現地調達化を進めています。

※2 製品輸送マイレージ
製品輸送にともなう資源、エネルギー節約によるCO2削減の考え方。製品輸送量に移動距離を掛け合わせた数字で評価します。

● 環境設計による燃費向上

2010年度も、各種ステアリングシステムの小型化・軽量化、低損失などに取り組み、昨年度よりも多くのシステムにおいて、質量、トルク損失、消費エネルギーを削減できました。環境設計を追求した結果、環境効率が高まり、燃費向上に貢献しています。

2010年度の開発実績01 ステアリングの種類とその適用車両 2010年度の開発実績02

● E-VGR一体型RD-EPSの改良

性能、品質の高さに加え環境にやさしい製品として、高級車向けに供給しているE-VGR一体型RD-EPSについて、一層の環境配慮を目指して設計の改良を行いました。
形状の最適化による小型・軽量化、モータ効率の向上による小型化・高出力化などを実現した結果、従来品よりも環境負荷を半減できました。

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軸受・駆動事業本部の取り組み

● 最適設計による貢献

あらゆる機械装置の回転を支える軸受と、クルマの「走る」機能を担う駆動部品。高機能化の要求に応えながら、小型化・軽量化による資源の有効活用、形状の最適設計による摩擦損失の低減などに取り組み、耐久性も向上させています。

2010年度の開発実績01

● 極貧潤滑下対応低トルク針状ころ軸受

スラスト針状ころ軸受は、転がり軸受の中で最も滑り接触が多く、摩擦損失の低減が課題でした。しかも燃費改善のため、自動車に適用される機器に使用する油脂類の低粘度化が近年進んだことで、転がり接触部位に発生する摩耗対策が課題となっていました。
そこで、ころと保持器の滑り接触箇所と転がり接触部位に特殊な加工を施し、最適形状にすることで、摩擦損失の低減と極貧潤滑下での転がり接触部位の摩耗を抑制できました。

開発品

※3 クラウニング
相手部品の当たりをやわらげるため、エッジ部などに仕上げ処理を施し、面を中高にすること。

2010年度の開発実績02

● センヂミア圧延機(※4)バックアップロール用
  高性能密封軸受

ハイブリッドカーのモータや風力発電機などに使用される電磁鋼板を生産する圧延機のバックアップロールは、重荷重・高温環境下で使用され、軸受には高耐久性が求められます。
そのため、密封構造や材質の改善も含めて軸受構成を最適化し、高温域や潤滑性能が低い環境下での耐久性を向上させています。

開発品の外観

※4 センヂミア圧延機
センヂミア氏が1930年代に発明した圧延機。多段ロール構造により、ワークロールの小径化が可能となり、硬質材の強圧下圧延および極薄鋼板の圧延が可能。

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工作機械・メカトロ事業本部の取り組み

● ライフサイクル全体での評価

工作機械については、地球環境保護のため、電力消費量削減や省資源の取り組みが重要であるとの認識のもと、製品開発を進めています。製品アセスメントを実施し、製造から廃却までのライフサイクル全体で環境に与える影響を評価しており、環境負荷の少ない製品をお客様に提供しています。

● グループ各社と歩調を揃えた環境
  取り組み

工作機械・メカトロ事業本部では、開発・設計で協力関係にあるグループ各社と、環境への取り組みでも一体的に活動しています。製品の特徴に合わせた独自の指標「ジェイテクトEco-Scale」(※5)を採用し、環境取り組みの進捗を示しています。

私のCSR
ジェイテクトEco-Scaleの表示マーク(例)

※5 ジェイテクトEco-Scale
電源容量、待機時消費電力、設置面積、機械質量など12項目を設定し、社内基準の評価ポイントで指数化(表示マーク上側の数値:小さいほど良い)。2003年製品の評価ポイントからどれだけ低減できたかを環境負荷削減率(表示マーク下側の%値)として表しています。

2010年度の開発実績

切削機・研削盤 eシリーズ

専用工作機に置きかわり、工作物や生産量が変化しても対応可能な高付加価値の汎用工作機械や、複数の工程を1台でこなせる高能率な加工機を、SSC(Simple Slim Compact)コンセプトに基づいて開発しました。
マシニングセンタについては、軽量化により消費動力や輸送エネルギーの低減を実現。メンテナンスを容易にする設計で、省スペース化にも貢献しています。また、研削盤については、従来複数台で行う工程を1台に集約し、消費動力や使用油量を削減しました。

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