社長メッセージ

原点を改めて見つめ、
全力で取り組んでまいります。

株式会社ジェイテクト取締役社長井川正治社長

支えていただいたみなさまに
恩返しするために

東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されましたみなさま、ご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
今回の地震はこれまで私たちが経験したことのないほど、甚大かつ広域な被害をもたらしました。現在も日本中がこの危機を乗り越えるべく、それぞれの立場で懸命に復旧・復興に向け取り組んでいます。今回の未曾有の震災に対して、私たちはどのように日本の復興に貢献するべきか、企業の社会的責任とは何か、どうすればそれを果たすことができるのか、を改めて考えてまいりました。私たちジェイテクトグループは、これまで多くのお客様、取引先様、地域社会のみなさま、社員によって支えられ、事業を継続してきました。支えていただいたみなさまに恩返しするためには、原点であるジェイテクトの企業目的、「モノづくりを通じて人々の幸福と豊かな社会づくりに貢献する」ことに全力をあげて取り組むことだと再認識しました。



供給責任を果たすことが、ジェイテクトのCSRの基盤

一般的にCSRでは、「経済」「社会」「環境」のそれぞれの分野で責任を果たすことを求められています。社会的な側面では、ジェイテクトにおいても被災地への義援金や支援物資の送付、役員・社員による募金、被災されたお客様の生産復旧支援などを実施しております。このような被災者への支援が大切であるのと同様に、経済面において、中長期的な視点での日本復興のために、本業を少しでも早く正常化することも大切です。ジェイテクトのCSRの基盤は誠実な事業活動の実践であり、それはいついかなるときでも供給責任を果たすことです。お客様にご満足いただく製品供給を通して、雇用の確保や社会への利益還元を行い、社会の公器としての使命を果たすことだと考えています。
お客様のラインを止めないために、さまざまな対策を実施する中で、これまでに見えていなかった課題も浮き彫りになりました。これを機に、サプライチェーンを整備し、内製付加価値の向上や商品力・モノづくり力向上に加え、新たな課題に対して積極的に最後までやりきる人材、危機に際して臨機応変に対応できる人材の育成にも注力してまいります。
また、リスク管理についても今回の震災での対応を振り返り、教訓として生かしていかなければなりません。「想定外」という言葉がよく使われましたが、「想定外」と言ってしまえば、そこから教訓は生まれません。常に考えうる最悪の事態を想定し、対策の費用対効果を考慮し議論の上、判断しなければなりません。



株式会社ジェイテクト取締役社長井川正治社長

すべての業務をCSRの観点から
見直します

このような状況の中、ジェイテクトでは2011年度の会社方針において、CSRとリスク管理の強化として以下の二点を掲げ、重点的に推進してまいります。一つは、「習慣化している業務を“CSRの観点”から再点検し、職場のマネジメントを強化する」ことです。CSRは、企業にとって事業活動を継続するための前提となるもので、空気のように当たり前でかつ必要不可欠なものです。その反面、空気のように忘れてしまうこともあります。日々の事業活動も習慣化し、本来の使命や目的を省みることなく、ただ繰り返すだけになっていないか見直す必要があります。今年度はコンプライアンスの遵守は当然のことですが、すべての業務について、誠実な事業活動に資するのか、世のため人のためになっているのか、日本の復興に役立つのかといった観点から棚卸ししたいと思います。
二つめは「グローバルでの危機管理体制を再構築する」ことです。グローバルに事業展開しているジェイテクトでは、日本だけでなく欧州や米州、アジアなどの地域ごとに危機管理体制を整備する必要があります。平時におけるリスク発現の未然防止活動の強化はもとより、危機発生時に被害を最小化するために迅速で的確な初動および復旧対応を明確にするとともに、各地域と日本が連携する体制を整備してまいります。そのためにリスクの芽の情報伝達は、「Bad News First」を企業風土として定着させることが大切になります。
また、企業の生命線である、「安全」「品質・納期」の遵守について、改めてお客様第一を基本姿勢として強化いたします。「環境」面では節電対策を確実に実施するとともに、2010年度に策定した「ジェイテクト環境ビジョン」、「2015年環境行動計画」に基づき、事業活動と製品のライフサイクルを通した環境負荷ゼロを目指して取り組んでまいります。それらを支える各職場においては、社員一人ひとりが使命・ビジョンを共有し、自ら考え行動し最後までやりきる強い職場づくりを推進いたします。合わせて、社員が生き生きと働くことができるように、ワークライフバランス制度の拡充や、問題解決能力を養い自発的に創造的な仕事に取り組む社員を多く育てたいと思います。



日本のモノづくり復興と、次の成長に向けて

2010年度の連結業績につきましては、リーマンショック以降取り組んでまいりました収益基盤強化の成果が出始め、売上高は9,554億円で前年度比24%の増収、経常利益は402億円、当期純利益は200億円と黒字転換しましたものの、2011年度は東日本大震災によるサプライチェーンの復旧状況や電力供給問題、資源価格の高騰、円高の継続など、先行きの見通しが不透明な状況にあります。一方で、自動車をはじめとした需要は堅調であり、年度後半に自動車生産が本格的に回復することを想定し、お客様への供給責任を果たすよう万全を期してまいります。日本のモノづくり復興の取り組みはもとより、次の成長に向け、お客様に感動をお届けできる商品開発など、多様な技術領域を持つジェイテクトグループの総力を結集して全力で取り組んでまいります。

みなさまにおかれましては、これからも変わらぬご支援をお願い申し上げます。



東日本大震災からの復旧・復興について

復旧・復興支援の活動状況

ジェイテクトグループ

義援金7,000万円を寄付

ジェイテクト

役員、社員からの募金1,133万5,645円を寄付
被災地へ救援物資(食料品、日用品など)を送付
工作機械・メカトロ事業本部では、お客様の生産復旧支援に向けて、約40人のサービスマンが復旧活動



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