● ソーラーカーって何?

ソーラーカーレースとは?
太陽電池(ソーラーパネル)によって得られる電気エネルギーを主なエネルギー源として、

走行する車両により行われる競技

【主な大会】

Dream Cup (三重県 鈴鹿サーキット)

World Solar Challenge (オーストラリア縦断レース)

World Solar Rally (秋田県 大潟村ソーラースポーツライン)

鈴鹿サーキット オーストラリア

大潟村ソーラースポーツライン

ソーラーパネル

【ソーラーパネルの主な種類】

アモルファスタイプ シリコン単結晶タイプ ガリウム−ヒ素タイプ
低コスト 低変換効率

高コスト 高変換効率

 ソーラーカーレースにおける主流

超高コスト 超高変換効率

宇宙衛星用として開発

 一部ソーラーカートップチームで導入

【ソーラーパネルの発電管理技術】

トラッカー

ソーラーパネルから取り出せるエネルギーを最大化するためにマイコンで発電量を監視し、動作電圧/電流を自動制御する

日照量や入射光の角度違いにより、

発電量に差が存在する

 

●バッテリー

【バッテリーの主な種類】

鉛タイプ

 低コスト 低エネルギー密度

 入門カテゴリーでは、これしか使用できない

 安全性の観点から、密閉タイプが使用される

リチウム−イオンタイプ

 高コスト 高エネルギー密度

 ソーラーカートップカテゴリーで導入

 緻密な充放電管理が必要

その他、ニッケル−水素タイプ、ニッケル−カドニウムタイプ等も使用可能であるが、ほとんど使用例なし

 

【電池種類による重量エネルギー密度の違い(参考値)

バッテリー種類 重量エネルギー密度
リチウムイオン 130〜200Wh/Kg
ニッケル水素 60〜70Wh/Kg
ニッケルカドニウム 40〜50Wh/Kg
35〜40Wh/Kg

●モーター

現在の主流は、

DCブラシレスタイプのホイールインモーター

【特徴】

 減速機によるエネルギーロスが存在しない

 ブラシレスにより、

  大電流対応可能/メンテナンスフリー

 市販専用設計モーターの存在

 

【ソーラーカー専用モーターの特性】

幅広い電流範囲で高効率を維持

【ソーラーカー専用モーターの制御技術】

電流制御モード

   最大電流を指示するモード

   負荷状況に応じて、 PWMデューティや進角を自動調整する

   負荷変動が大きいコース(鈴鹿)で、消費電力をコントロールしたい

   状況に適している

 

  PWM制御モード

   PWMデューティを直接指示するモード

   一定速で走行する状況(WSC、秋田)に適している

カスタマイズ機能

 ユーザー側で、特性を変更可能

   アクセルレスポンス/回生ブレーキレスポンス

   最大駆動電流値/最大回生電流値

   最大回生電圧値

  

 パワーモード/エコノモード切替え機能

温度監視機能

起動時暴走防止機能

 

●エネルギーマネジメント

限られたエネルギーをいかに効率よく使うかが非常に重要

 

パネル発電量;天気、走行時刻により変化

バッテリー;大電流を流すと、内部抵抗による損失大

モーター;負荷条件により、効率が変化

走行速度;速く走ると、空気抵抗や転がり抵抗が増加

 

レース全体(複数ヒートが主流)を考慮したぺース配分が必要

 

自分の車両の性能を事前に把握し、

状況に応じて、作戦を立てていく → データーロガーの活用

【パネル発電量の把握】

時刻によって、発電量が変化する

バッテリー特性の把握

  バッテリー残量と電圧の関係を把握しておくと、 レース中でもバッテリー残量が推測可能

ペースによる消費エネルギーの変化の把握
走らせ方による消費エネルギーのコントロール
登坂に必要なエネルギーは、速度を変えても変化しない。平地では、速度を上げると、空気抵抗により、必要エネルギーが大きくなる

車体・シャシー

車両の走行抵抗
転がり抵抗 タイヤ転がり性能、回転抵抗、アライメント
空気抵抗 前面投影面積、空気抵抗係数
加速抵抗 車重、コーナーリング速度、エネルギー回収
勾配抵抗 車重

タイヤ

  ブリヂストン、ダンロップ、ミシュラン、IRCなどが専用タイヤを開発

 サイズは14または16インチ

 転がり抵抗、耐摩耗性、コーナーリング性能などのバランスが重要

サスペンション

前2輪、後1輪配置の場合  

     前;ダブルウィッシュボーン式

     後;トレーリングアーム式が大多数

前2輪、後2輪配置の場合

   前後共;ダブルウィッシュボーン式

近年のレース高速化に伴い、特に鈴鹿サーキットのようなコースの場合、 サスペンションの重要性が増している。 →コーナーで減速すると加速にエネルギーを消費する。(加速抵抗)

シャシー構造

アルミ溶接スペースフレーム構造

   軽量 低コスト   

     溶接設備が必要 高い精度で

   製作するには高度な技術が必要

カーボンモノコック構造

   軽量 高剛性 高コスト   

     接着のみで製作可能

ボディ形状

空力と発電のバランスが重要。  また、ドライバーのアイポイント高さをレギュレーションで規制されているので、  

どうやって低重心化を図るかもポイント

 

●JTEKTソーラーカーチームの紹介

1989年 活動スタート

〜1991 ガソリンエコラン(シェルマイレッジマラソンなど)を中心に活動

1992〜 ソーラーカーを製作。鈴鹿Dream Cupなどに参加

 活動場所;国分工場部室(研修センター近く)

 メンバー;10名 (軸受事業本部;5 研究開発センター;4 ステアリング事業本部;1 その他;1)

 活動;不定期     9〜3月;月1回程度     4〜8月;鈴鹿大会に向け、毎週活動 

                         (大会直前は毎日!?)