RECRUITING

リアルボイス

先行システム開発部 第1開発室 第3開発グループ 長谷川 一馬
職種別インタビュー Interview

自動車事業本部

ステアバイワイヤの開発は、
自動運転車両の進化に
繋がっている。

先行システム開発部
第1開発室 第3開発グループ
長谷川 一馬

完全に電子制御された、
ステアリング開発という課題に挑む。

ジェイテクトへ入社を決めたのは、ステアリングに関して世界でも有数の技術を持っていたからです。入社後は希望通りステアリング開発に携わる部署に入ることができました。具体的には、ステアリングとタイヤの間を物理的に連動させる従来の「電動パワーステアリング」を進化させた「ステアバイワイヤ」というものを開発しています。これはステアリングとタイヤを電気信号のみで繋いでいるので、車速に応じてハンドル角とタイヤ角のギア比を変えることができたり、自動運転技術と絡めればそもそも物理的なハンドルを搭載する必要がなくなり、社内空間をより自由に活用できたりと極めて大きな可能性を秘めています。私はその開発プロジェクトの中で、例えば「起動終了シーケンス」の構築を行っています。PCの場合、起動させるとCPUやメモリ、OS、UIなどが起動するように、ステアバイワイヤにおいても起動から終了まで正しく動作するように制御順序や条件分岐を設計しています。前例の無い全く新しい製品であるため、0を1にするやりがいがあります。「何を、どのように開発するか?」といった企画段階から携わることができるため、仕事の自由度が高く楽しいですね。

インタビューのイメージ

積み上げてきた知見があるからこそ、
ワクワクする新技術を生み出せる。

ステアバイワイヤシステムは安全性を担保するために故障時においても動作を継続することが求められています。また、ハンドル側の操舵ユニットとタイヤ側の転舵ユニットの2つのユニットを有しており、各ユニットはメインとサブの冗長設計としています。これによって、どこかが故障したとしても残存系統で動作が継続できる設計となります。このようにステアバイワイヤシステムは4つの系統が存在し、各系統がどのような状態になったとしても安全に状態遷移させなければいけません。それは複雑で難しい設計ですが、お客様の安全を担保することは非常に大切であり、やりがいを感じます。このように、「もし故障した場合はどうするのか?」「どう安全性を担保するか?」などについて、膨大な知見を蓄積していることがジェイテクトの強みです。また、サイバーセキュリティへの対策などについても、他国の新興メーカーにはない技術的な優位性を感じます。そうした優位性からか、現在進めている開発プロジェクト以外でも、ステアバイワイヤについて国内外の多数の自動車メーカーから引き合いをいただいています。経験を積んで成長を続け、より時代を先読みした企画や開発を行っていきたいと思います。空飛ぶクルマみたいなワクワクする開発も夢じゃないなと、本気で思っています。

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