TOP > サステナビリティ > 環境報告 > 取り組み > 循環型社会の構築
循環型社会の構築
世界の資源基盤の保全は、ISO26000やGRIスタンダード2016、SDGsでも取り上げられており、企業には原材料の使用削減、部品の再利用などが強く求められています。また水資源は、今後世界的な不足も懸念されることから、水資源の有効活用に企業が取り組むことの重要性が高まっています。ジェイテクトでは生産技術の革新を進め、加工そのものを減らすことによる使用材料の削減や、生産現場における改善と工夫により、水資源を含む、資源の再利用や廃棄物の削減・再資源化等様々な取り組みを進めています。
主要な2020年度実績
生産における廃棄物排出量(単独)
生産における廃棄物排出量(グローバル)
水使用量内製生産高当たり(単独)
水使用量内製生産高当たり(グローバル)

TOPICS

海洋プラスチックの削減への取り組み

ジェイテクトは、マイクロプラスチックによる海洋生態系への影響を強く懸念し、砂浜や河川の清掃活動等の社会貢献活動のほか、今後は、生産や物流におけるプラスチックの使用の削減や材料の転換を進め、海洋プラスチックの課題解決に向け、積極的に取り組んでまいります。
工場売店でのプラスチック製レジ袋の廃止
ジェイテクトでは、2020年7月より実施されたレジ袋の有料化に合わせ、各工場で営業する売店におけるプラスチック製のレジ袋の配布を廃止し、有料の再生紙による紙袋へ変更しています。
これにより、年間約18万枚、重さ1.8tのプラスチック製レジ袋が削減されました。
CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)への参加
ジェイテクトは、2020年より地球規模の新たな課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、グローバルで業種を超え、幅広く連携を強め、イノベーションを加速するためのプラットフォームとして設立された「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」へ、2020年より参加しました。
CLOMAへの参加を通して、生分解性プラスチックをはじめとする代替素材の導入検討など、業種を超えた企業間連携を加速し、海洋プラスチック問題の解決に向けて、取り組んでまいります。

活動報告
廃棄物の削減<生産>

発生量の多い廃棄物への取り組み
ジェイテクトでは、廃棄物(無償・逆有償リサイクル品)の種類を分類し、特に排出量の多い鋳物砂、汚泥、廃油を重点品目に指定し、優先的に改善を進めています。
2020年度の廃棄物の割合(ジェイテクト単独)
ゼロエミッション達成への取り組み
ジェイテクトでは、廃棄物も含めた排出物全体を資源と捉え3R(リデュース・リユース・リサイクル)の考えに基づき再資源化(リサイクル)率100%を目標に取り組んでいます。2012年11月にはジェイテクト単独でリサイクル率100%を達成し、以降も継続しており、グローバルでもゼロエミッションを達成できるよう、地域ごとに計画を策定し進めてまいります。
・ゼロエミッションとは
産業活動から排出される廃棄物や副産物を、ほかの産業の資源として活用するなどして、全体として廃棄物を自然界に排出しないようにすることを目指すもの。1994年に国連大学が提唱。
※社外中間処理量(焼却廃棄物)ゼロ ※直接埋立廃棄物量 ゼロ
排出物排出量推移
ジェイテクト単独
グローバル
廃棄物原単位推移
※日本国内は特別管理産業廃棄物の排出量、海外については、各国にて
「危険廃棄物」として指定されている廃棄物の排出量を集計したものです。
※日本国内:左目盛(単位:t)、海外:右目盛(単位:千t) ※PCB廃棄物を除く
主な実施内容
株式会社ナカテツ

太陽光油水濃縮装置による産廃(油水)排出量の削減

株式会社ナカテツ徳島工場では、熱処理工程等において発生する、廃油水の廃棄量と処理費の削減に取り組んでいます。夏場の太陽光熱と風の帰化等を利用して廃液を濃縮させる、太陽光油水濃縮装置を作成したことにより、産廃排出量を年間173,790L削除し、処理費の約843,000円を抑えることができました。

資源の有効利用
<生産における排出物の削減>

主資材使用量削減への取り組み
鋳造、鍛造などの素形材技術の向上によるネットシェイプ化(機械加工部位の削減)により材料使用量を削減しています。
主な実施内容

TRB抜きカス削減による歩留向上

TRB(テーパードローラーベアリング)の鍛造において、拡径可能なバーリング(曲げ出し)加工を成形工程に用いて投入材料使用量の削減及び抜きカスの削減を図っています。
削減重量
約193t/年
副資材使用量削減への取り組み
金型、砥石や刃具などの副資材で材質や形状、硬度などのスペックを変更し、より耐久性を高めることで使用量の削減を実現しています。
また、再生・再利用するなど、リサイクルにも取り組んでいます。
主な実施内容

塑性流動の最適化による金型(パンチ)寿命向上

温間圧造プレスによる成形加工中に粗材と金型の間に潤滑剤が封入され、残留水分の急激な膨張圧力により金型の寿命が悪化します。
そこで、材料がパンチの中心から外側へスムーズに型当りするようにパンチ形状を最適化し、潤滑剤の封入を防止することで金型寿命の向上が図れています。
金型寿命
約10倍

廃棄物の削減
<物流>

包装梱包資材の削減
2020年度は増加している紙製梱包資材の削減推進のため、使い捨ての段ボール箱からリターナブルポリケースへの変更、過剰包装の見直し、製品サイズに合わせた段ボール箱への変更で緩衝材使用量削減など、取り組みを進めていき削減を実施しました。
2021年度の目標として木製梱包材原単位:0.35t/億円、紙製梱包材原単位:0.36t/億円を推進していきます。
木製梱包材原単位
木製梱包材原単位
木製梱包材使用量
木製梱包材使用量
紙製梱包材原単位
紙製梱包材原単位
紙製梱包材使用量
紙製梱包材使用量
2020年度はSDGsの活動の中で廃プラスチック梱包材の使用量実績管理に取組みました。
梱包改善の一環で段ボール箱のポリケース化拡大、大型軸受レザー巻きの真空包装化、HUB用トレーの段ボール化によるプラスチック削減を実施しました。
今後のプラスチック梱包材削減目標は2020年度の原単位(コロナ影響を加味)を基準とし2025年度までに10%の削減(2%/年削減)に取組みます。
ワンウェイプラ梱包材削減目標
主な実施内容
包装梱包資材の削減

1)2020年度

2)2021年度

使い捨てプラスチック梱包材のリターナブル化を中心に取り組みを推進していきます。
ベルトラッシング化拡大
ベルトラッシング化拡大

資源の有効利用
<水使用量の削減>

水の有効利用を促進

ジェイテクトでは、大切な資源である水の使用量を削減するため、無駄の削減や社内での再生利用などにより水の使用量削減を進めています。
2020年度は、原単位・使用量ともに2012年度比8%以上の改善に取り組む予定でしたが、前倒しで達成したため、2019年度比0.5%以上の改善を目標としました。
結果、コロナウイルスによる生産減の影響から、原単位は3.7%(0.04千m3/億円)悪化しましたが、使用量は14.5%(271千m3)削減できました。
2021年度は、2018年度比3.0%以上の改善を目標として、漏水対策を主とした使用量削減を進めます。
水使用量
水使用量原単位
水再利用量

水リスク評価

ジェイテクトは、水使用量原単位の改善による水資源の有効利用に加え、2017年から事業所毎の水リスクをAqueductを用いて評価しています。
今後、水使用量削減の取り組みにあたっては、将来予測も含めた水リスク評価結果や事業所毎の水使用量や水依存度に応じた取り組みを行い、水資源の有効利用に取り組んでいきます。
※Aqueduct
世界資源研究所(WRI)が運営するデータベース。「物理的な水ストレス」、「水の質」、「水資源に関する法規制リスク」、「レピュテーションリスク」などの水リスクを示した世界地図・情報を提供
※集計対象:グローバル環境マネジメント対象会社(ジェイテクト単独13拠点、国内グループ20社、海外グループ39社)

水リスク対策

水リスク評価の結果、ジェイテクトグループの全生産拠点の中で、水ストレスが高いと評価された地域は、インド地域と中国大連地区でした。
そのうえで、各地域の水使用量実績と地域の水事情を調査した結果、インド地域では水質が悪いため、RO(逆浸透膜)装置を導入し、水質を改善したうえで生産工程に供給しています。

水ストレスの状況

水ストレス地域における水使用量の推移は下記グラフを参照願います。
2020年度におけるストレス地域での水使用量は、インド:106千m3、中国:27千m3となっており、ジェイテクトグループ全体に占める割合は2.8%と相対的に少なく、水使用に伴うリスクは限定的と判断しています。
従って現在は、地下水および河川水を水源として、多くの冷却水を使用している事業場の水使用量削減に取り組んでいます。
インド
インド
※子会社買収によりバウンダリー変更に伴い使用量増加
中国大連
中国大連

水管理ソリューション(J-WeLL)

ジェイテクトは、2019年度より水管理ソリューション(J-WeLL)を販売開始しました。
本取り組みは、水不足により工業用水・生活用水などの入手に困窮する地域の皆様に持続的に水を供給すべく、井戸の長寿命化を狙い、水源である井戸を管理する仕組みを提供します。持続的開発目標であるSDGs目標6の目標達成に貢献すべく、ジェイテクトがもっている水位計と制御技術を融合しシステム化することで水源である井戸の状態を“見える化”したうえで適切に管理し水不足で困っている皆様に安心して水を使用できる環境構築に貢献します。
主な実施内容
工場:JADS フランス

廃水処理システム導入による水再利用

JADSでは洗浄機や加工機からの汚水を年間1,150トン管理しています。
これまでは全量を廃棄物(廃水)として処理していましたが、減圧蒸留方式(エバポレータ)の廃水処理装置の導入で、工場内の廃水を濃縮・浄化して、水使用量を240m3/年、汚水からの廃棄物を38t/年削減することができました。
蒸留水は工場内の床洗浄に再利用しており、加工ラインの洗浄機やトイレ等への再利用も検討しています。
また、廃水回収用トラックの利用削減や、回収したエネルギーを工場内の暖房に再利用することで、合計3.05t-CO2/年のCO2排出量の削減にもつながりました。
JADSでは天然資源等の削減に加え、更なる水使用量削減活動を継続していきます。
私のSDGs
私のSDGs
Assistant ManagerJADS Technical Services department
工場一体の積極的な環境管理を目指して
以前はエネルギー管理を担当していましたが、2019年からは操業における環境活動(廃棄物、廃液、設備洗浄等)も担当しています。
他工場とベストプラクティスを共有し、様々な削減・効率化を通じて、工場間の結束・交流の発展に取り組んでいます。
また、ジェイテクトの環境対応力についての情報発信を強化し、自動車部品の専門性に加えて、環境分野での積極性をアピールしていきたいと考えています。