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循環型社会の構築
世界の資源基盤の保全は、ISO26000やGRIガイドライン第4版(G4)、SDGsでも取り上げられており、企業には原材料の使用削減、部品の再利用などが強く求められています。また水資源は、今後世界的な不足も懸念されることから、水資源の有効活用に企業が取り組むことの重要性が高まっています。ジェイテクトではモノづくりを通じて、製品の生産工程の改善と工夫による水資源を含む、使用材料の削減・再利用、廃棄物の削減・再資源化などを進め、大切な資源の有効利用に努めます。
主要な2017年度実績
生産における廃棄物排出量
(単独)
6.78t/億円
(18.8%減)
生産における廃棄物排出量
(グローバル)
9.58t/億円
(7.3%減)
水使用量内製生産高当たり
(単独)
1.43千㎥/億円
(21.7%減)
水使用量内製生産高当たり
(グローバル)
1.12千㎥/億円
(50%減)

活動報告
廃棄物の削減
<生産>

発生量の多い廃棄物への取り組み
ジェイテクトでは、廃棄物(無償・逆有償リサイクル品)の種類を分類し、特に排出量の多い鋳物砂、廃液、汚泥、研磨粉の重点品目に着目し、優先的に対策を進めています。
2017年度の廃棄物の割合(ジェイテクト単独)
ゼロエミッション達成への取り組み
3R(リデュース・リユース・リサイクル)の考えに基づき、廃棄物も含めた排出物全体を資源として有効利用するため、再資源化(リサイクル)率100%を目標に取り組んできました。2012年11月にジェイテクト単独で再資源化100%を達成し、以降も継続しており、グローバルでは2020年にゼロエミッションを達成できるよう、再資源化を進めています。
・ゼロエミッションとは
産業活動から排出される廃棄物や副産物を、ほかの産業の資源として活用するなどして、全体として廃棄物を自然界に排出しないようにすることを目指すもの。1994年に国連大学が提唱。
産業廃棄物および再資源化材の処理状況
社外中間処理量(焼却廃棄物) ゼロ *直接埋立廃棄物量 ゼロ
排出物排出量推移
ジェイテクト単独
グローバル
廃棄物原単位推移
※日本国内は特別管理産業廃棄物の排出量、国外については、各国にて
「危険廃棄物」として指定される廃棄物の排出量を集計したものです。
※日本国内:左目盛(単位:t)、国外:右目盛(単位:千t)
主な実施内容
国内工場:田戸岬工場

アルカリイオン水生成装置導入による廃洗浄液の削減

ジェイテクト田戸岬工場では、カップリング加工において、これまで部品(以下、ワーク)の脱脂や洗浄のため、洗浄剤を使用していました。ワークに付着した油分が洗浄剤に溶け込むため、2週間に1度洗浄剤を廃却し、新しい洗浄剤に入れ替える必要があり、使用後の洗浄液は廃棄物として外部業者に委託し処理していました。
そこでアルカリイオン水生成装置を導入し、アルカリイオン水によるワーク洗浄に変更したことにより、従来2週間に1度の交換が必要だったものが年3回と交換頻度を削減することが出来ました。アルカリイオン水は従来の洗浄剤と比較し脱脂効果が高く油分が液中に溶け込みにくいため、油分との分離が容易で、交換頻度の低減に繋がります。また、洗浄剤と比較し、防錆効果も高くなり、廃棄物の削減に加えて洗浄剤購入費用、液交換工数の削減にもつながりました。

廃棄物量
90%削減

資源の有効利用 <生産における排出物の削減>

主資材使用量削減への取り組み
ジェイテクトでは鋳造、鍛造などの素形材技術の向上によるネットシェイプ化(機械加工部位の削減)や切粉の再利用により材料使用量を削減しています。

鋳物切粉の乾燥による再利用

鋳物切粉は、鋳物素材を削る際に使用するクーラント液の水分が含まれるため、そのままでは鋳造の原料として再利用することが出来ませんでした。そこで、一旦加熱水蒸気式ロータリーキルンで乾燥・清浄化させ、鋳物切粉の再利用を可能としました。

再利用量
約800t/年
副資材使用量削減への取り組み
ジェイテクトでは、金型、砥石や刃具などの副資材で材質や形状、硬度などのスペックを見直し、より耐久性を高めることで使用量の削減を進めています。また、使用済みの油、砥石、刃具、治具を再生・再利用、リサイクルにも取り組んでいます。

テーパーローラーベアリング保持器 仕上げ押し工程雌型の金型寿命向上

鍛造で使用する金型は、スチールの雌型にキズが発生するたびに、型の修正や新作を行っていましたが、製品が接触する部分だけに硬い材質を埋め込み寿命向上を図っています。
成果
金型寿命が4倍に向上
Before(改善前)
スチール + コーティング
After(改善後)
スチール + 超硬(一部)コーティングなし

廃棄物の削減
<物流>

包装梱包資材の削減
2017年度は主に木製及び紙製の包装梱包資材のリターナブル化・リユース化・簡素化を推進してきました。2018年度は、木製パレットの樹脂パレット化によるリターナブル化拡大や簡易木箱化、使い捨ての段ボール箱からリターナブルポリケースへの変更、過剰包装の見直し、製品サイズに合わせた段ボール箱への変更による緩衝材使用量削減など、取り組みを拡大していきます。
木製梱包材使用量・原単位推移
紙製梱包材使用量・原単位推移

輸出用梱包資材のリターナブル化推進

2017年度はタイ向け送品分の外装を段ボール箱からポリケースへ変更してリターナブル化を行い、梱包資材を1.5t削減しました。また、木製パレットを樹脂パレットへ変更してリターナブル化を図り、梱包資材を削減しました。
ワンウェイ(使い捨て)の
段ボール
リターナブル(再利用可能)な
ポリケース

資源の有効利用
<水使用量の削減>

水の有効利用を促進

ジェイテクトでは、大切な資源である水の使用量を削減するため、無駄の削減や社内での再生利用などにより水の使用量削減を進めています。2017年度は、原単位・使用量ともに2012年度比5%以上の改善に取り組む予定でしたが、2016年度に前倒しで達成したため、2016年度比0.5%以上の改善を目標としました。結果、原単位は4%(0.06千㎥/億円)の改善、使用量は1.9%(45㎥/億円)削減しました。2018年度は、2017年度比0.5%以上の改善を目標として、徳島工場の熱処理工程の冷却水の再利用を進めます。
水使用量・原単位推移・水再利用量
水使用量
水使用量原単位
*ジェイテクト+国内グループ18社+海外グループ38社
 2014年以前の国内グループ会社は21社
*使用量を再確認し、過去の実績を一部修正しています
※ 循環再利用率 水使用量に対する再利用量の割合
主な実施内容
海外グループ会社:JABR(ブラジル)

クーリングタワーへの雨水利用

JABRは首都ブラジリアに近く、ブラジルでも特に雨量の多い地域に位置します。これまではクーリングタワーに水道水を使用しており、工場全体の水使用量の約30%を占めていましたが、工場の広い屋根部分を利用し、雨水の再利用のため、雨水回収タンクを設置しました。
これは200㎥のタンクを設置し雨水を回収するというもので、QCサークル活動で行った様々な水使用量削減対策の中で、最も効果の高かった取り組みです。困難だったのは、工事期間中の大雨で工事現場が浸食し、タンクの運用開始に遅れが生じたこと、またタンクが空になった際、自動で水道水の供給に切り替わるプログラムを設定する必要があったことです。結果的には、2017年7月から運用を開始し、2017年度は1,898㎥の雨水の回収を行い、水道水の利用量は設置前の平均284㎥/月と比較して、73㎥/月と大幅に削減することができました。
JABRでは、今後も天然資源の使用量削減を目指し、2018年度は汚水の排出量削減と高効率モーターへの切替を中心に取り組んでいきます。

私のCSR
Marcela Farion JABR(ブラジル)
クーリングタワーへの雨水の再利用
ジェイテクトグループでは、環境保護に向けた目的・目標を設定し、私たち従業員の新たなアイデアを取り入れた活動を推奨しています。JABRの環境マネジメントシステムにおいて、雨水再利用タンクの設置は重要な投資となりました。この改善取り組みを通して、”JTEKT WAY”コンセプトの理解を深めると同時に、ジェイテクトグループの一員であることに、やりがいを感じています。