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環境マネジメント
2015年9月、国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されました。2030年までの実現を目指す17のゴールの多くは環境に関連しています。企業の事業活動は、地球環境にさまざまな影響を及ぼします。各国の環境規制に対応するだけでなく、自主的・積極的に目標や方針を設定し、事業活動全体にわたって、地球環境保全への取り組みを推進することが、企業に求められています。ジェイテクトでは地球の持続可能な発展のため、環境を経営の重要課題のひとつとして位置づけ、取り組みを進めています。

2018年度 報告

2018年度 環境負荷フロー
ジェイテクトでは、資源・エネルギー投入量(INPUT)と環境への排出量(OUTPUT)を定量的に把握しています。事業活動に伴う温暖化の影響を最小化するため、鋳造、鍛造、熱処理、機械加工などエネルギー使用量の多い工程を中心に、エネルギーの削減に取り組んでいます。資源については、原材料投入量の約6%がリサイクル材料で、また約12%が有価物として排出されており、一層の歩留り向上を図り資源の有効利用を進めています。
資源・エネルギー投入量と環境負荷物質排出量:2018年度

※1:GJギガジュール(熱量を表す単位) G=109

※2:A重油A・B・Cの3種類に分類される重油の中で、最も軽油に成分が近く、ボイラーや暖房の燃料として利用されます。

※3:PRTR法環境汚染物質排出・移動登録(Pollutant Release and Transfer Register)の略で、化学物質の環境への移動排出量を行政に報告し、行政が公表する制度

※4:COD化学的酸素要求量(水質汚濁の度合いを表す指標)

※5:逆有償リサイクル処理費を支払ってリサイクルすること。

※6:危険廃棄物日本は特別管理産業廃棄物、日本以外は各国の法律に基づき危険廃棄物と規程されているものの排出量を廃棄物排出量より抽出(廃棄物・逆有償リサイクルの内数)

推進体制

ジェイテクトでは、社長を委員長とする「地球環境保全委員会」のもと、環境マネジメントの向上に取り組んでいます。委員会では会社方針に基づいて目標値を設定し、方策の審議・決定および進捗状況の管理を行っています。現在は事業活動に関わる課題に柔軟に対応すべく、6つの環境専門部会を設置し、「環境チャレンジ2050」に掲げた目標の達成に向け、積極的に取り組んでいます。
組織図

国内ジェイテクトグループ
環境連絡会

ジェイテクトでは国内グループ19社で目標を共有し、環境連絡会を年3回開催、CO2削減・廃棄物削減・環境異常防止の活動を推進しています。2018年4月には、国内グループ会社の環境担当役員による連絡会を開催し、各社の2017年度の環境取り組み状況と2018年度の取り組み計画について審議しました。2018年7月と2019年1月には、各社の環境担当者による連絡会を開催し、活動の実績と今後の取り組みを審議したほか、環境法届出の事前検討に関する勉強会も実施し、各社の環境マネジメントレベルの向上を図りました。

海外ジェイテクトグループ
環境連絡会

グローバル環境会議
2018年6月に、グローバル環境会議を開催し、各地域統括会社(北米、欧州、アセアン、中国)のほか、インド、南米などの環境担当者13名が参加しました。会議では、環境チャレンジ2050と2030年を目標とする次期中期目標の展開を図るとともに、各地域の担当者から、現地法人における環境取り組み報告を受け、意見交換を行いました。ジェイテクトグループ一体となり環境パフォーマンス向上を図り、環境チャレンジ2050の実現に向けて、ともに活動していくことを相互に確認する会議となりました。
グローバル環境会議(日本)
海外地域環境会議
各地域統括会社では地域の事業体を集めて、地域環境会議を開催しており、中国とアメリカでそれぞれ安全衛生環境会議として実施しました。会議には各地域の安全環境担当者とともに日本から安全環境推進部の担当者も出席し、現地法人各社の環境活動や課題の報告、改善事例の展開、工場内外の現場巡視等により事業体相互の環境意識向上を図りました。
北米MESH会議(JASC:アメリカ)
中国EHS会議(KWA:中国)
私のCSR
Jon Crites
JNA(アメリカ)
“All for One Earth”を目指して
JNAでは私達が良き企業市民でいることで、環境の持続可能性が達成できると考えています。この目標を達成するため、エネルギー使用量について調査を行い、二酸化炭素排出量の削減計画を策定しました。ポイントは、エネルギー使用量が最も多い圧縮空気の削減でエネルギーの制御が可能となる新技術の導入です。またJNAでは、新しいLED照明装置を導入し、生産工程内の蒸気量削減にも取り組んでいます。JTEKT WAYに沿ったエネルギーの消費改善を実践し、”All for One Earth”という想いと共に、日々努力しています。

環境事故防止活動

ジェイテクトでは、環境事故を未然に防ぐため、重点管理ポイントを網羅した「環境リスクマップ」を作成し、日常点検等に活用しています。また、国内、海外のジェイテクトグループでも同様に「環境リスクマップ」による日常管理を徹底し、環境事故の未然防止に努めています。環境法令・条例・協定値の遵守に向けては、法規制値より厳しい自主基準値(※1)を設定し、不測の事態にも備えています。(※1)放流水の自主基準値は、法規制値の80%に設定しています。

環境法令の遵守状況

・2018年度、ジェイテクトでは2件の環境異常が発生しました。
 いずれも構内工事に起因するもので、工事作業前のチェック強化を図るなど是正処置を完了しています。
・国内及び海外グループ会社では環境事故の発生はありませんでした。
・なお、環境事故や苦情に関する罰金・科料、環境に関する訴訟はありませんでした。

環境異常・ヒヤリ相互研鑽会

相互研鑽会(東京工場)

過去に発生した環境異常や環境ヒヤリ(※)事例に基づき、2014年度から全工場を対象に、環境異常・ヒヤリ相互研鑽会を開催し、環境異常・ヒヤリの再発防止を図ってきました。2017年度からは再発防止に加え、未然防止の観点の取り組みを追加しています。各工場から集まった環境担当者による「現地現物」での環境異常・ヒヤリを想定した対策を検討・実施することで日常管理レベルの向上を図っています。今後も活動を継続し、環境異常・ヒヤリの撲滅に向けて取り組みを進めます。
(※)環境への影響は軽微で敷地内で処置できたもの。

工場長による環境パトロール

環境パトロール(豊橋工場)

ジェイテクトでは毎年6月の環境月間の取り組みとして、全ての工場で工場長による環境パトロールを実施しています。
2018年度は設備や副資材等の管理向上を図るため、運用時の管理状態が適切か、緊急事態時の手順が適切に実施できるかという観点に基づいて確認を行いました。

緊急事態訓練

緊急事態訓練(岡崎工場)

ジェイテクトでは様々な緊急事態を想定した訓練を定期的に実施しています。
2018年度に実施した一例として岡崎工場では化学物質の漏洩に関する訓練を実施しました。

環境監査

内部監査

ジェイテクトでは、環境マネジメントシステムの運用状況や、法令順守状況を確認する為、年1回、監査チェックシートを用いた内部監査を実施しています。2018年度は、監査チェックシートの中から優先度の高い内容を選び、重点的に監査を実施しました。法令に関しては点検を事前に行い、適正な監査を実施することが出来ました。また、監査員の新規養成教育を実施し、2018年度は、国内グループ会社14名を含む87名を新たに監査員として養成しました。

外部審査

ISO14001外部審査

ジェイテクトでは2019年4月にISO14001サーベイランス審査を受審しました。結果、不適合は0件で、環境マネジメントシステムが規格要求事項に適合し、有効に実施されていると判断されました。改善の余地8件の提言事項については、対応部署を決めて是正しています。ジェイテクトグループでは、国内グループは全19社が認証を取得、海外グループは全39社で認証を取得しており、連結環境マネジメント対象範囲の全ての会社が認証を取得しています。ISO14001の規格に基づいて、定期的に審査を受審、指摘事項について適切に是正対応を行っています。

海外グループの環境監査

ジェイテクトグループでは、連結ベースの環境監査体制を構築しており、2014年度から環境異常・苦情の防止を目的に、遵法活動を中心とした海外グループ会社の環境監査を実施しています。2018年度は環境チャレンジ2050の達成に向け、環境パフォーマンスの改善も重点事項として取り上げ、北米4拠点、中国3拠点、アセアン3拠点の監査を行いました。
環境監査(JASC:アメリカ)
環境監査(KWA:中国)
環境教育

環境自覚教育

2018年6月の環境月間には、全従業員を対象にe-ラーニングによる環境自覚教育を実施しました。2018年度は「“Think & Act”私の環境行動」をテーマに、9,169人が受講しました。

環境講演会の開催

ジェイテクトでは、2018年8月と2019年2月に「環境講演会」を開催しました。2018年8月は、「SDGs視点での環境経営」をテーマに、コニカミノルタ株式会社 グループ業務執行役員の高橋 壮模様に講演頂き359名が聴講しました。また、2019年2月は、「森林~知って、守って、使おう!~」をテーマに、豊田市矢作川研究所の洲崎燈子様に森林の生物多様性について講演頂き282名が聴講しました。
SDGs視点での環境経営('18.8月)
森林~知って、守って、使おう~
('19.2月)
コミュニケーション

地域懇談会

ジェイテクトでは各工場・事業場毎に、周辺地域や行政の方との地域懇談会を定期的に開催しています。ジェイテクトの環境に関する取り組みの紹介や、工場見学、意見交換を通じて、地域のみなさまとのコミュニケーションを図っています。

取引先様とのパートナーシップ

環境表彰
左:株式会社青山製作所
中央:㈱ジェイテクト 取締役社長 安形 哲雄
右:株式会社松尾製作所

ジェイテクトでは、サプライチェーンでの環境取組みを推進するため、2018年度から、取引先様の環境マネジメントシステムの構築状況、環境パフォーマンスの目標・実績に加え、水リスクの高まりを受け、各社の水リスク把握状況などを調査しました。
これらの取組み結果に加え、優れた環境実績をあげられた取引先様を表彰することで、取引先様の更なる改善取組みを進めていただけるよう「環境表彰」の制度を新設し、19年4月の調達方針説明会で2社の表彰を行いました。

2018年度 環境会計報告

ジェイテクトでは環境保全コスト・環境保全効果・環境保全対策にともなう経済効果などを環境会計として集計しています。集計は環境省の「環境会計ガイドライン」に準拠しています。
2018年度の環境保全コストは、投資が23.2億円、経費が47.6億円の計70.8億円となり、前年度とほぼ同等でした。2020年度環境行動計画に掲げた目標達成に向けて、資源循環コストが前年比で1.7億円増加しています。
環境保全コスト
(単位:百万円)
(*)PCB廃棄物の処理費用を含む。
環境保全対策にともなう経済効果
(単位:百万円)
環境保全対策にともなう物量効果
環境保全対策にともなうコストと効果

*環境保全対策にともなう経済効果については、製品付加価値への寄与、環境リスク回避、企業イメージの向上などの効果は算出していません。
省エネ効果など、確実に把握できる範囲で集計しています。

*また、減価償却費は含んでいません。支出目的が複合する費用については、按分集計しています。

*集計範囲:ジェイテクト単独(事業場内の一部グループ会社を含む)

*集計期間:2018年度(2018年4月~2019年3月)

2018年度 サプライチェーン
全体のCO2排出量
環境省および経済産業省のガイドライン(※)に基づいて、サプライチェーンも含めた事業活動および販売した製品の使用・廃棄にともなうCO2排出量を算出し、その削減に取り組んでいます。(※)環境省および経済産業省のガイドライン:サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量の算定に関するガイドライン
2018年度実績
(※)スコープ
温室効果ガス排出の算定・報告の世界的なガイドラインを作成するGHGプロトコル・イニシアチブが定める、温室効果ガス排出量の算定範囲。
スコープ別CO2排出量(単位:千t-CO2)
スコープ3カテゴリー別CO2排出量(割合)
スコープ3のカテゴリー別CO2排出量(2018年度)
★第三者検証対象部分
*1 鋼材の購入量を対象に算定
*2 ステアリング、駆動製品、工作機械を対象に算定
*3 ガイドラインの排出原単位を用いて算定

第三者検証

ジェイテクトではデータに関する信頼性を高めるため、2018年度実績について、SGSジャパン株式会社による第三者検証を受審しました。検証の対象範囲は、ジェイテクトの生産事業所と国内グループ会社の全拠点および一部の海外グループ会社のスコープ1、スコープ2排出量と、スコープ3CO2排出量のカテゴリ6(出張)、7(雇用者の通勤)、11(販売した製品の使用)と水使用量となります。
検証意見書

グローバル環境マネジメント

国内グループは19社、海外グループは38社を対象に、環境マネジメントの一層の強化に取り組んでいます。
欧州
生産会社/12社
  • JTEKT AUTOMOTIVE UK LTD.(イギリス)
  • KOYO BEARINGS(EUROPE)LTD.(イギリス)
  • JTEKT TORSEN EUROPE S.A.(ベルギー)
  • KOYO BEARINGS DEUTSCHLAND GMBH(ドイツ)
  • JTEKT HPI S.A.S.(フランス)
  • JTEKT AUTOMOTIVE LYON S.A.S.(フランス)
  • JTEKT AUTOMOTIVE DIJON SAINT-ETIENNE S.A.S.
    (フランス)
  • KOYO BEARINGS VIERZON MAROMME SAS (フランス)
  • JTEKT AUTOMOTIVE CZECH PLZEN, S.R.O.(チェコ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE CZECH PARDUBICE, S.R.O.(チェコ)
  • KOYO BEARINGS CESKA REPUBLIKA S.R.O.(チェコ)
  • KOYO ROMANIA S.A.(ルーマニア)
アジア/オセアニア
生産会社/6社
  • JTEKT(THAILAND)CO.,LTD.(タイ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE(THAILAND)CO.,LTD.(タイ)
  • JTEKT PHILIPPINES CORPORATION(フィリピン)
  • JTEKT AUTOMOTIVE(MALAYSIA)SDN. BHD.(マレーシア)
  • PT.JTEKT INDONESIA(インドネシア)
  • KOYO JICO KOREA CO.,LTD.(韓国)
インド
生産会社/2社
  • JTEKT INDIA LTD.(インド)
  • KOYO BEARINGS INDIA PVT.LTD.(インド)
中国
生産会社/9社
  • 捷太格特汽車部件(天津)有限公司
  • 捷太格特轉向系統(厦門)有限公司
  • 大連捷太格特創新汽車部件有限公司
  • 無錫光洋軸承有限公司
  • 大連光洋瓦軸汽車軸承有限公司
  • 光洋軸承大連有限公司
  • 光洋六和(佛山)汽車配件有限公司
  • 光洋汽車配件(無錫)有限公司
  • 光洋滾針軸承(無錫)有限公司
日本
ジェイテクト単独/13拠点
国内グループ生産会社/19社
  • 光洋機械工業(株) (大阪府)
  • 豊興工業(株)(愛知県)
  • 光洋シーリングテクノ(株) (徳島県)
  • (株)CNK (愛知県)
  • 光洋サーモシステム(株) (奈良県)
  • 光洋電子工業(株) (東京都)
  • ダイベア(株) (大阪府)
  • 宇都宮機器(株) (栃木県)
  • (株)豊幸(愛知県)
  • 豊田バンモップス(株) (愛知県)
  • 光洋メタルテック(株) (三重県)
  • (株)ケージェーケー (徳島県)
  • 日本ニードルローラー製造(株) (三重県)
  • 光洋熱処理(株) (大阪府)
  • フォーミックス(株) (愛知県)
  • (株)タイホー (香川県)
  • 富士機工株式会社 (静岡県)
  • トキオ精工株式会社 (東京都)
  • ヤマト精工株式会社 (奈良県)
北米・南米
生産会社/9社
  • JTEKT AUTOMOTIVE TENNESSEE-VONORE, LLC
    (アメリカ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE TENNESSEE-MORRISTOWN, INC.
    (アメリカ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE TEXAS, L.P. (アメリカ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE SOUTH CAROLINA, INC. (アメリカ)
  • KOYO BEARINGS NORTH AMERICA LLC (アメリカ)
  • KOYO BEARINGS CANADA INC. (カナダ)
  • JTEKT AUTOMOTIVE MEXICO,S.A de C.V (メキシコ)
  • JTEKT AUTOMOTIVA BRASIL LTDA. (ブラジル)
  • JTEKT AUTOMOTIVE ARGENTINA S.A.(アルゼンチン)