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化学物質管理
自然共生・生物多様性
化学物質管理の徹底および環境負荷物質の低減
地球の生態系や人の健康に悪影響をおよぼす環境負荷物質に対し、使用・排出規制が強化されています。企業には生産から廃棄に至るまで、すべての段階において徹底した環境負荷物質管理と削減対策、そして各種規制の遵守が求められています。モノづくりの企業にとっての環境負荷物質の削減は社会的な責務です。ジェイテクトでは、生産時の使用量・排出量を減らすことはもちろん、製品に含まれる環境負荷物質を把握し、管理を徹底しています。
生物多様性の保全
自然破壊の拡大に伴う・生息地の縮小により、地球上の生物の多様性が急速に失われつつあり、SDGsにおいても『生物多様性損失の阻止を図ること』が目標の1つとしてあげられています。企業活動は、自然界から受ける恩恵によって成り立つと同時に、生物多様性に多大な影響を与えており、企業自らが自然生息地の保護をはじめとした取り組みを進める事が重要と考えます。ジェイテクトでは、『生物多様性保全行動指針(2011年3月策定)』に生物多様性の保全を命と暮らしを支える重要な社会的課題と位置付け、各工場で地域の特徴を生かした取り組みを推進し、生物多様性に関する活動の輪を広げています。2020年度は新型コロナウィルスの影響を受け、感染拡大を防ぐ観点から、可能な範囲での活動としました。

製品に含有する
環境負荷物質の管理・削減

製品環境委員会の設置

製品に含まれる環境負荷物質を把握し、管理する取り組みとして、関係部門による「製品環境委員会」を設置しています。情報収集、データ管理、社内教育などの活動全般を分科会活動に落とし込み、ワーキンググループでの活動を実施しています。

主要な2020年度実績

製品環境委員会「仕入先ワーキンググループ」の取り組み

製品環境委員会の下に7つのワーキンググループを設置。データの⼊⼿から報告まで、抜け漏れなく正しいデータ管理を目的に活動を⾏なっています。
2020年度も継続して仕⼊先ワーキンググループで、全仕⼊先の製品含有化学物質管理体制の把握を目的にアンケートを実施しました。
さらに含有化学物質管理が重要なゴム樹脂、電装部品等の管理体制を把握する為、2020年度は12社についてリモートにて管理体制の監査を実施し、課題に対して継続指導を行い改善を進めています。

生産活動における
環境負荷の低減

PRTR法対象物質の削減

ジェイテクトでは、生産活動により環境中に排出される化学物質の管理と削減に取り組んでいます。
2020年度に行政報告を行った2019年度のPRTR排出・移動量について、誤りが発覚したため、過去に遡って修正報告を行いました。
一部の化学物質について、誤った成分情報に基づいて計算していたことが原因です。
今後は、PRTR法対象物質の適正な管理のため、登録されている製品の成分情報に誤り・変更がないか、定期的な見直しを行い、管理精度の向上に努めてまいります。
2020年度のPRTR法対象物質の排出量は約33.5t で、前年度と比較し、約8.8t減となりました。
なお、PRTR法対象物質のうち、VOC排出量は約30.3t で塗装工程でのキシレン・1,2,4-トリメチルベンゼンが大部分を占めており、今後、さらなる使用量削減に向けて、『2025年 環境行動計画』に基づき、生産工程における灯油使用の全廃に取り組みます。
化学物質取扱量年度推移(ジェイテクト単独)
*排出・移動量を再確認し、過去の実績を一部修正しています。
2020年度 PRTR法対象物質排出・移動量内訳

PCB機器の適正保管と管理

絶縁油に広く使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)は、PCB廃棄物特別措置法により保管・廃棄・届出が義務付けられています。
ジェイテクトでは法に基づき届出を行い、適正に保管し、廃棄しています。
JESCO北九州で処分を行う地域は、2021年3月末に処理期限を迎えたため、2020年度は生産拠点に限らず、営業拠点、福利厚生施設等、残置されている恐れのあるすべての建築物を対象に洗い出しを行いました。
その結果、合計で1,019台の照明安定器が見つかり、2021年3月末までに廃棄を完了しました。
2008年度から2021年度までに高濃度PCBコンデンサ・トランス256台、高濃度PCB照明安定器6,406台の廃棄を行い、ジェイテクトで所有していた全ての高濃度PCB廃棄物の廃棄が完了しました。
今後は、低濃度PCB廃棄物も法に基づいた届出、適正な保管、排出を進めてまいります。

土壌・地下水に関する取り組み

過去に洗浄剤などで使用していたトリクロロエチレンによる地下水汚染について、1998年から刈谷工場と岡崎工場で揚水ばっ気方式(※1)による工場敷地外への流出防止・浄化対策を継続して行っております。
岡崎工場では2020年は完全浄化を目指した栄養剤注入による微生物浄化法(※2)を行い、効果が見られました。
2021年度以降は経過観察を行いつつ、完全浄化を目指していきます。
地下水の測定結果については、行政へ報告するとともに地域住民の方へは「地域懇談会」を通じて説明しています。
(※1)揚水曝気方式:地下水を汲み上げ噴霧し、下からエアーを吹き付けて有機溶剤を気化・分離し、活性炭に吸着させ除去する方式。
(※2)微生物浄化法:微生物機能を使用して汚染した環境を修復する方法で、栄養剤などの注入により現場に生息する微生物の浄化機能を高める方法。
トリクロロエチレン測定値(最大値)
(環境基準値0.01mg/ℓ)
トリクロロエチレン測定値(最大値)
(環境基準値0.01mg/ℓ)

フロン機器代替化の取り組み

モントリオール議定書、オゾン層保護法に基づき2020年より、HCFC冷媒の生産が中止されています。
ジェイテクトではHCFC冷媒であるR22の空調機の更新を行うため、2020年度はR22を使用している空調機の確認を行いました。
2025年を目途にR22を使用した空調機を廃止し、オゾン層の保護及びCO2削減につなげていきます。

生物多様性への取り組み

生物多様性保全行動方針

ジェイテクトでは、事業活動による環境負荷を低減し、生物多様性に配慮するために、「ジェイテクトグループビジョン」の「2015年環境行動計画」に基づいて、2011年3月「生物多様性保全行動指針」を策定し環境活動を推進しています。
生物多様性保全行動指針

目指す姿

ジェイテクトの生物多様性保全活動は「各工場に生息、生育する希少な生き物の保全」、各工場を取り巻く「地域の自然環境の整備」、継続的に生物多様性保全を図るための「環境人材の育成」という3つの取り組みを柱として進めています。各工場における希少な生き物の保全に当たっては、専門家や学識経験者の意見を踏まえた、客観的な評価に基づき取り組んでいます。

事業活動における生物多様性のリスクと機会

ジェイテクトは、原材料調達から始まる事業活動のライフサイクルにおいて、リスクとして、水やエネルギー等の資源の使用や大気、水域への排出等、機会として、車両等の環境性能向上に繋がる製品の提供によるCO2排出量の削減による気候変動緩和に加えて、森林保全活動による水源涵養機能の維持により、事業場立地場所の水害リスクの低減に繋がる等、生物多様性と相互に影響を受けています。

生物多様性へのインパクト

私たちが豊かに生存し続ける為の基盤である環境は、生物多様性が維持される事で成り立っています。
ジェイテクトは、生物多様性の保全と持続可能な利用を守る為に、原材料調達から始まる事業活動のライフサイクルにおいて、水やエネルギー等の資源の使用や大気・水域への排出、製品の提供によるCO2排出量の削減など直接的・間接的に生物多様性へ与えているインパクトの把握に努め、自然資本への正のインパクトを与える活動を推進して参ります。

ジェイテクトの生物多様性保全活動マップ

ジェイテクト及びジェイテクトグループは、国内から海外まで世界中に事業場が広がっています。それぞれの事業場で活動を進め、その活動をつなげることで、点を面に生物多様性の活動を広げていけるよう、各事業場が活動テーマを定め、継続的に活動しています。
今後も活動の輪を広めるべく、推進してまいります。

■海外

■国内 ▶ 名称をクリックすると取り組みがポップアップします。

TOPIC

徳島県から感謝状
ジェイテクト四国工場がある徳島県では、良質な水資源の確保や二酸化炭素の吸収など森林の持つ公益的機能を発揮させるとともに、「徳島県の豊かな森林」を次世代に引き継ぐため、平成21年より「とくしま協働の森づくり事業」が行われており、ジェイテクトは平成23年より徳島県、徳島森林づくり推進機構とパートナーシップ協定を締結し、森づくり活動を行っています。
この事業は企業や一般の家庭から排出するCO2のうち、自身で削減できない部分を間伐や植林など森林整備による吸収で埋め合わせる「カーボンオフセット」の仕組みをモデル的に実施するもので、ジェイテクトの長年に渡る貢献に対し、徳島県より感謝状を頂きました。
今後もこの自然共生活動を通じて地域の皆様と共に持続可能な社会の実現に貢献していきます。
徳島県から感謝状

代表的な取り組み―海外事例

植樹で緑づくり活動
<工場:JSSX 中国>
JSSXでは従業員の環境保護意識向上を目的とした様々な環境保護活動を行っています。2020年10月は、第6回環境保全月間の取り組みとして、全従業員が参加しオリーブの木50本の植樹活動を実施しました。活動では、植え付け、土寄せ、水やりなど、全ての作業を行い、工場に緑を加えました。植樹活動は、工場の環境改善だけではなく、人々が環境問題に関心を持つきっかけにもつながります。今後もJSSXでは、従業員全員が参加できる環境保全活動を実施し、より良い環境づくりに貢献していきます。
植樹で緑づくり活動
環境活動の推進 「森づくり活動」
<工場:JTC & JTAP タイ>
2020年11月、JTCとJTAPはTTTC(豊田通商 タイ)の「2020年 森づくり活動」に参加しました。このイベントには、トヨタグループ環境ネットワーク(TGEN)が参加し、総勢約160名のメンバーで1,500本の植樹を行いました。また、5年以内に約14,400㎡のエリアに10,000本の木を植えることを目標に活動を続け、地域社会と協力して有機農園を作ることを目指しています。JTCとJTAPは今後も環境活動を継続的に行い、従業員に広く発信していきます。
植樹で緑づくり活動

オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト

ジェイテクトは、生物多様性の保全活動にトヨタグループ各社と連携して取り組む「オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト」に参画しており、ジェイテクト田戸岬工場における「コアジサシ営巣地保全取り組み」は、グリーンウェーブプロジェクトを通じて、同じく衣浦地区に工場をもつトヨタグループ3社(株式会社豊田自動織機、トヨタ自動車株式会社、アイシン精機株式会社)との”つなぐ”活動に発展しました。
今後も「衣浦湾 コアジサシ保全プロジェクト」が全国のコアジサシ保全モデルになれるよう一層取り組みを拡大していきます。
グリーンウェーブプロジェクトの活動ロゴ

日本自然保護協会

ジェイテクトは、2020年に公益財団法人日本自然保護協会に加入しました。
今後は、日本自然保護協会と連携した環境教育プログラムの開発や、会員企業、団体との協働、連携による枠組みの拡大等、取り組みの更なる充実を図ってまいります。