~技能五輪とは~

23歳以下の若い技能者がその技能レベルの日本一を競う競技大会です。
昭和38年から全国大会は毎年行われ、約40職種1,200名以上出場しその技の日本一を競い合います。
国際大会は2年ごとに行われ、約50職種について世界60ヶ国以上、1,200名以上出場し、世界一を目指しその技を競い合います。
その目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることにおかれています。

~技能五輪導入のねらい~

  • 最先端技術技能・知識を備えた職場の核となる人材を育成する。
  • 若年層にやる気と目標を与え、技能者全体のモチベーションの向上を図る。
  • 企業ブランドの向上。
  • 高度技能者のアピールによる優秀な人材の確保。

学園生から選手を選考し、認定訓練修了後に2年間選手として訓練をします。
100点のモノづくりができる技能五輪選手、指導員の育成。
技能五輪の訓練を通して各人の目標達成に向けて最後まで、やり遂げる行動力の育成。
職場で期待され活躍できる選手、指導員の育成。

~職種紹介~

参加職種は、4職種

【旋盤】【フライス盤】【プラスチック金型】
【メカトロニクス】

旋 盤

図面をもとに、会場で支給される未加工の丸棒鋼材6個を持参した数十種類のバイトで、荒削り、仕上げ削り、ねじ加工を行い組み合わせていきます。特に、組み合せの累積誤差を公差内に収めるため各部品の加工による熱膨張や歪みを考慮し、部品精度を0.001mm単位で仕上げる必要があり、高度な技能が要求されます。
競技時間(約5時間)で作成し最後に組み合わさった各部品がスムーズに動くかどうか、また、ねじを回転させた時の寸法の精度も審査の対象となります。

フライス盤

加工する材料を前後・左右・上下に動かし、定位置で回転しているフライス(切削工具)で工作物を高精度に加工します。競技課題は、フライス盤の要素作業(六面体、直溝、勾配溝、T溝、アリ溝、穴加工など)で構成され競技時間(5時間15分)で作製し、出来映えを競います。あらかじめ加工工程や作業時間等を検討し、必要な切削工具や測定器具・作業工具を準備し、練習を通じて技術・技能を向上させ大会に臨みます。

プラスチック金型

溶けたプラスチックを流し込んで様々な形のプラスチック製品を大量生産する金型を製作する職種です。
単に金属を削って金型を製作するだけではなく、顧客からの要求に合わせた金型の製品設計と金型設計し、個々の金型形状にあわせたフレキシブルな加工方法を選択する加工工程立案と機械加工を行い、製品部の鏡面仕上げや連続生産に耐えうるスムーズな金型動作を実現する丁寧な手仕上げを行い、部品を組み付け、製品の射出成形トライまでもします。それらすべての幅広い知識と技能を必要とします。

メカトロニクス

メカトロニクスは、機械・電子・情報工学の幅広い知識が必要で、チームワークが大切な職種です。

知識と知恵を総動員しながら2人の選手がお互いに協力しなければなりません。

模擬生産設備の構成や動作仕様を含む全ての課題は、当日公表されます。競技は2日間で合計7時間です。
工場の自動生産設備を模擬した装置の、設計、組立て、調整、プログラミングや保守を行ないます。
生産現場での作業を想定し、1チーム2名の選手が連携して作業を行い、その速さと正確性を競います。

~社員紹介~

山村健人

2017年入社 人事部
 高等学園 技能競技G

技能五輪への挑戦を通し、すべての素養が磨かれる

〈フライス盤〉の技能五輪選手として2年目を迎えます。フライス盤の魅力は一筋縄ではいかないところ。大会規定である100分の1mm以内の寸法精度で作っても、実際には組み付かないことも多々あります。私たち技能五輪の選手が狙うのは1000分の1mm単位の加工精度。金属が変形しないよう手順を考え、自分の腕を磨いていくプロセスがフライス盤の面白さです。
昨年、初めて出場した大会では訓練で培ってきた力を発揮できませんでしたが、作業スピードや時間配分、段取り不足といった課題に気付くことができました。また、過去の大会で銀メダルを獲得した先輩を見ると、高い安全意識のもと4S(整理・整頓・清掃・清潔)を徹底しつつ、「自分の頭で考える」という習慣がしっかり身についている点など、自身との差を考えさせられました。こうした気付きは、技能五輪に挑戦していなければなかったかもしれません。2回目の出場となる2019年大会は隔年開催である技能五輪国際大会の選手選考も兼ねているので、上位入賞をめざして練習あるのみです。
入社前はただ黙々と作業している雰囲気を想像していましたが、コミュニケーションも活発で笑い声が響く明るい社風です。しっかりとした歴史と伝統の中で新たに設立された若い会社なので、自分たちが一緒に未来を創り上げていく楽しみもあります。今では入社して本当によかったと思います。
ぜひ、一緒に頑張りましょう!

中尾将也

2012年入社 人事部
 高等学園 技能競技G

指導員として心がけているのは、モノづくりを通しての人づくり

〈抜き型〉の技能五輪選手を経て指導員となり、現在5年目になります。立場こそ指導する側ですが、私も日々学ぶことの連続です。そう思えるようになったのは、選手の言葉がきっかけでした。誰よりも練習量が多く、私も熱心に指導した選手が受賞を逃したときに「中尾さんに賞を獲らせてあげられず、すみません」と謝ってきました。私も「ごめんな」としか返す言葉がなく、指導員として無力な自分に悔しさを覚えました。当時、指導員になりたてだった私は、自身が銀メダルを獲ったこともあり「自分の教え方は正しい」と過信していたと思います。しかし、その選手のおかげで一歩引いて見守ることの大切さに気付きました。具体的には、質問されたら状況を聞き出しつつ、本人が自分で考え、答えにたどり着けるように指導するスタイルに変わりました。そして、壁にぶつかったときには一緒に悩み、クリアできるまでとことん付き合います。技術の習得は一朝一夕にはいきません。時には嫌気がさして、ついつい態度に出てしまい、私に厳しく叱られることもあると思います。そうした技能五輪での日々の訓練やモノづくりを通じて、一人の人間として成長していく選手の姿を見ていると、指導員になれて良かったと感じます。
社会の入り口に立つ最初の2年間を、一つのことに打ち込めるというチャンスはなかなかありません。選手としても、指導員としても得るものが大きいのが技能五輪。一歩でも前に進むという気持ちを強く持って、ぜひチャレンジしてください。

荒尾佳申

2007年入社
 工作機械・メカトロ事業本部
 刈谷工場 製造部 機械課

技能五輪での挫折がなければ、今の自分はいない

〈旋盤〉の技能五輪選手に選抜された最初の1年は、正直に言うと毎日逃げ出したいと思っていました。訓練に訓練を重ね、毎日旋盤の作業手順のことばかりを考える日々。そんな必死の思いをして臨んだ1年目の大会は、緊張のあまり開始直後に取り返しのつかない失敗をしてしまい、散々な結果に終わりました。自分のマインドが大きく変わったのはその時からだと思います。1年間の努力をこのまま終わらせることはできないと思い、自主的に規則正しい生活を送って体調を整え、何事も言われなくても自ら率先して行動するようになりました。2年目の大会は敢闘賞を獲得しましたが、目標だった金メダルには届きませんでした。しかし、後悔はしていません。人生でいちばん厳しいと感じた2年間は、いちばん自分を成長させてくれた2年間でもありました。私が現場で「できません」と言わないのは、当時の指導員に「受け身になるな」「できることはすべてやれ」と仕事に対する姿勢を叩き込まれたから。あのときの経験が今の自分のベースになっています。
未来の後輩へ伝えたいのは、高等学園は職場のニーズに応える知識やスキルを幅広く身につける場なので、無駄な授業は一つとしてないということ。しっかり勉強すれば、どこへ配属されても活躍できます。ぜひ、ミクロン(1000分の1mm)単位で腕を競う技能五輪選手をめざし、モノづくりの醍醐味を感じてほしいと思います。

~技能五輪の歴史~

~2021年度 第59回 技能五輪 全国大会
東京都大会 出場を目指す選手紹介 ~

旋 盤 1年目

上田 颯人

出身県:愛知県
出身校:豊田工業高校

旋 盤 2年目

伊藤 蒼太

出身県:岐阜県
出身校:中津川工業高校

メカトロニクス
(Aチーム)2年目

赤尾 拓真

出身県:岐阜県
出身校:大垣工業高校


メカトロニクス
(Aチーム)2年目

網本 稜麻

出身県:岐阜県
出身校:多治見工業高校


メカトロニクス
(Bチーム)1年目

三宅 大地

出身県:愛知県
出身校:岡崎工業高校

メカトロニクス
(Bチーム)1年目

長坂 直樹

出身県:愛知県
出身校:鶴城丘高校

フライス盤 1年目

城戸 源喜

出身県:熊本県
出身校:玉名工業高校

フライス盤 2年目

金沢 建

出身県:愛知県
出身校:豊田工業高校

プラスチック金型 1年目

榊原 崇時

出身県:愛知県
出身校:豊川工業高校

プラスチック金型 2年目

石川 大起

出身県:愛知県
出身校:豊田工業高校

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