豊田綱領
この網領は、トヨタグループの創始者として知られる豊田佐吉の遺訓をまとめたもので、現在のトヨタグループへつながる理念として各社の社是、社訓として永く引き継がれています。
豊田綱領
一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし
一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
一、華美を戒め、質実剛健たるべし
一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし
豊田綱領の現代的解釈について
- (1) 上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし
- 『産業報国』の精神とは、自分や会社のためということを超えて、国や社会のためとなること。『至誠』とは、極めて誠実に業務を遂行しようと努めること。
- これら2つのことを上司も部下も、働く全ての人が一致していなければならない。
- (2) 研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
- 今日よりも明日がよくなるように改善を重ねる。その先にイノベーションがある。
- 本当の改善とは、仕事のやり方を変えること。大変革の時代を生き抜くためには、時代の変化を先取りして、自らの仕事のやり方を変えていかなければならない。
- (3) 華美を戒め、質実剛健たるべし
- 美しく着飾ったり、見た目を取り繕ったりするのでなく、本質を磨くべき。
- 物事の本質を追求していかなければ、この大変革の時代を生き抜くことはできない。
- (4) 温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
- 豊田喜一郎(トヨタ自動車創業者)は、『従業員は家族』という言葉を残している。労使ともに悩み、ともに打開策を模索していくのが家族。
- 相互信頼とパートナーシップをもとに人材育成に取組み、チームワークを強固なものにしていく。
- (5) 神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし
- 今日の営みは、苦労を重ねた先人のお陰であり、当社を取り巻くステークホルダーの皆さまのお陰である。
- 常に『感謝』と『恩返し』の気持ちを持ち続けていかなければならない。