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2018年 社長年頭挨拶

全社での方針共有の徹底と
中期経営計画の更なる推進

<はじめに>

新年、明けましておめでとうございます。
本年も、このように皆さんと健やかに新年を迎えることができましたのは、仕入先の皆様をはじめ、多くの取引先の皆様や、行政や地域社会の皆様、そしてジェイテクトの商品をお使いいただいている、全てのお客様のお蔭です。
皆さんとともに、ここに改めて深く感謝したいと思います。

<昨年を振り返って>

昨年を振り返りますと当社は、富士機工やインドのSona Koyo Steering Systemsの株式取得といった国内外のグループ会社の再編や、モロッコや秋田県での新拠点の設立といった積極的な事業展開を行いました。
自動運転化への対応や自社工場でのIoE導入の推進を行い、更にはリチウムイオンキャパシタやパワーアシストスーツの開発を発表し、新たな製品技術の開発を積極的に行って参りました。
このような、新拠点の立上げや新製品の開発という昨年花開いたものは、今年は実を結ばなければいけません。長く継続的に収益を出していけるように今後は着実に育てていきます。

<EV化について>

当社を取り巻く環境は近年大きくかつ急激に変化しています。自動車分野ではEV化の波が急速に広がってきています。
PHV、FCVを含む車の電動化の波は、ステアリング、駆動、軸受、工作機械・メカトロ、当社のすべての事業領域にとって大きな挑戦であると同時にチャンスであります。
もとより、電動パワーステアリングはEVに必須のシステムでありますが、大きなEV化の波の中では安心してはいられません。モーターの高速回転に耐え、小型超軽量の軸受の開発や、インホイールモーターや電動四駆システムなどの電動式の駆動装置の開発を進めなければいけません。工作機械においてもHVやPHVの小型エンジン向けの研削盤や電池の生産設備などで実績はすでにあるものの、競合に打ち勝つためにはこれまで以上に迅速に商品力を高める取り組みをすすめていきます。
中国などの新興の自動車メーカーやIT企業、家電メーカーやさらには量販店までもがEVの開発・生産に参入し、これまでの自動車部品メーカーだけではない様々な企業がサプライヤーとしても、参入することが予測されます。環境の変化はめまぐるしく、そのスピードも一層速まっていきます。今までのスピードで物事をすすめていくのではなく、競争環境が一層激しくなることを理解し、環境変化に対する感度を上げるとともに仕事のスピードを速めてまいります。

<方針管理の徹底>

2014年に立ち上げ、5年スパンで毎年ローリングしております、中期経営計画は、いよいよ本年、その5年目を迎えます。当初中期経営計画を立ち上げたときに掲げた5年後の目標に対し、現状を振り返りますと、その目標に対し至っていないことが多々あります。現状を真摯に反省し、そこからどう挽回するかを全社一丸となって取り組んで参ります。
そのためにも中期経営計画のもと策定した各本部方針、部方針、課方針の棚卸と個人レベルの日常業務への落としこみを徹底してまいります。
千里の道も一歩から。5年後のあるべき姿である中期経営計画、その1年目のステップが本部方針、ここから部署方針として実施事項と具体的な目標を掲げ、室、グループ、個人のやるべきことへと落とし込み、業務計画として管理を行っていきます。この1年で何をやるべきか、向こう3ヶ月は何をやるべきか、この1週間でどうするべきかを全社員それぞれが当事者意識を持って日々考え、進捗を確認してまいります。この業務管理を個人、部署、本部と積上げることで中期経営計画の達成を推進していきます。
方針管理と共有を徹底し、全社員一人ひとりの頑張りを積み重ねることで、ジェイテクトをもっと強く大きく成長させて、中期経営計画の達成をすすめて参ります。
最後になりましたが、本年も、皆様とご家族にとって素晴らしい1年でありますように心から祈念し、私の新年の挨拶に代えさせていただきます。

安形哲夫

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