採用情報

お問合せ

News

ニュース

株式会社ジェイテクト 新入社員に向けた社長メッセージ

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、以下「ジェイテクト」)は、4月1日にウィングアリーナ 刈谷において入社式を開催しました。
入社式のテーマを「本気」とし、ジェイテクトのシンボルチームであるジェイテクトSTINGSと共に新入社員を迎え入れました。V.LEAGUE DIVISION1で活躍する選手の「本気のスパイク」に、新入社員が「本気のレシーブ」で応える催しなどを行い、22年4月に仲間入りする新入社員を本気で歓迎しました。
この入社式での、ジェイテクト取締役社長 佐藤和弘の新入社員歓迎の挨拶を下記の通りご紹介いたします。

2022年度入社式 佐藤社長挨拶

 

本日、晴れて社会人として第一歩を踏み出された皆さんをお迎えすることができ、大変嬉しく思います。
皆さんはジェイテクト、そしてトヨタグループの一員になられたことを今一度実感してください。

1.ジェイテクトで働くうえで必ず守ってほしいこと

1つ目は、「安全第一、品質第二」です。
なぜ「安全第一」なのか?それは、この世に人の命に勝るものはないからです。スピードや生産性を優先して大切な仲間にケガをさせ、最悪 命を失わせてしまうことは、絶対にあってはならないことです。どんな場面にあっても「安全第一」を決して忘れないでください。

なぜ「品質第二」なのか?それは、品質はお客様のものだからです。お客様は、私たちの製品を「100%良品」と信頼して購入してくださっています。そのお客様の期待を裏切るわけにはいきません。生産性やコストというのは、私たちのためのものです。お客様の品質と私たちの生産性を同等に扱い比較することは、失礼でしかありません。「お客様の品質を守る」これはメーカーである私たちが、絶対に忘れてはならないことです。

「安全」そして「品質」を守るため、トヨタグループには「止める勇気」という言葉があることを覚えておいてください。少しでも異常を感じたらためらうことなく、すぐに使っている機械や業務を止めてください。この「異常に気づいて、止める」という行為で、皆さんが上司や先輩から叱られることはありません。その時の迷いで損なわれる安全や品質の方が、後々会社にとってはるかに大きな損失となるのです。異常に気付いたら、勇気をもって止めてください。

2つ目は、「絶えず改善を続けること」です。
「止める勇気」は非常に大切なことです。しかし、止めてばかりいては、何も良くなりませんし、何も解決しません。なぜ異常が起きたのか、徹底的に原因を突き詰め、二度と同じことが起こらないようにする。
これが「改善」です。

わたしたちのライバルとの競争に勝つためには、歩みを止めることなく、絶えず改善を続けることが必要です。皆さんの仕事は、まず上司や先輩からやり方を教わるところから始まると思います。まずは、教えられた通りに仕事をしてみてください。慣れてくるとムダが見えてきて、より上手くできる方法が見つかるようになります。
それが見えてきたなら、必ず自分で改善してください。どんな小さな改善でも結構です。1つ1つの小さな改善を積み重ねることがやがて習慣となり、未来のジェイテクトを強くすると信じて、改善することを決して止めないでください。

2.ジェイテクトを取り巻く環境

皆さんが今日入社したジェイテクトはトヨタグループの一員で、自動車業界に深く広く関わる企業です。

皆さんご存じの通り、自動車業界は「100年に一度の大変革期」に直面しており、大きく、そして急速に変化しているところです。それに伴い、クルマのかたちだけではなく、わたしたちの生活のあり方も変わろうとしています。
そしてもうひとつ、私たちの生活を大きく変えたものが新型コロナウィルスです。この未知のウィルスの影響で、これまで普通に行ってきたことが、ある日突然できなくなってしまいました。

私たちが直面した状況は、まさにピンチでした。しかし、このピンチは、生まれ変わろうとする者にとってはチャンスでもあります。

そこで私は、2021年を「ジェイテクトReborn元年」と位置づけました。

過去と決別して、今こそ生まれ変わらなければならないと思い、「これまで通り」で本当にいいのか?
と、企業としての体質、仕事のやり方、考え方、すべてを全員で、本気で見直す年にしました。

世の中の変化に取り残されない、「適応力」と「競争力」のある強いジェイテクトに生まれ変わる。
これが、ジェイテクトRebornです。

3.ジェイテクトReborn

ジェイテクトRebornとしてこれまでに、大きく変えたことが3つあります。

1つ目は、刈谷市への本社移転です。
この本社移転によって、トヨタグループの一員という意識を改めて持ち、トヨタグループ各社との連携を強化しています。トヨタさんはじめ、周りのトヨタグループ各社が何を考え、何をしようとしているのかを敏感に感じ、私たちはそれに何ができるか、何をすべきかを考え、これまで以上にスピード感を持って取り組んでいます。

2つ目は、ブランド統一です。
これまで、ジェイテクトには自動車部品のJTEKT、ベアリングのKoyo、工作機械のTOYODAと、3つのブランドが存在していました。これは2006年に合併した当社ならではの課題でした。私は、社長に就任した際、社内がまだ完全にひとつになりきれていないと強く感じました。両社から受け継いだ仕組み、文化や習慣がまだ根強く残っており、そこから生じる歪みにより、お客様にご迷惑をおかけすることもありました。

そこで、2022年4月1日をもって全ての製品のブランドをJTEKTに統一することにし、ブランド統一を宣言する今年の1月に様々なメディアを通じて発信しました。ジェイテクトは本気で生まれ変わるのだという意志を社内に、そしてお客様や世の中に示せたと思っています。これからは、「真のOne JTEKT」として、No.1&Only Oneに挑戦しつづけ、地球に、世の中に、そしてお客様に貢献しましょう。

3つ目は、「仕事のやり方Reborn」です。地球のため、世の中のため、お客様のために、それぞれが本気で考え、職場で対話を重ね、社員一人一人が主体性をもって、仕事をすること。これが、「仕事のやり方Reborn」です。

この入社式も職場で対話を重ね、一人ひとりが主体性を持って生まれたものです。例年は、入社式を担当する部署が企画していましたが、私が発した、「もっとワクワクする入社式にしてみれば?」という言葉に対し、本気で考え、実現するためにワーキング・グループが発足しました。担当する人事部 採用グループだけではなく、いろいろな部署から「やりたい!」と手を挙げてくれた人が集まりました。

このワーキング・グループメンバーの「やりたい!」「新入社員を楽しく迎えたい!」という気持ち。これが、仕事には大切だと、私は考えています。働くということは、「ただ言われたことをやる」ではありません。「自分だけのためにやる」でもありません。

「こういうことを、やってみたい」「誰かのために、こういうことをやってあげたい」このように、明確なビジョンや情熱を持つ人は、目的を実現するために、自ら考え行動し本気で取り組みます。

皆さんの中には、配属が希望通りだった方もいれば、そうでなかった方もいると思いますが、まずは「こういうことを、やってみたい」「誰かのために、こういうことをやってあげたい」という思いを持って、一生懸命目の前の仕事に取り組んでください。やりきったその先に、必ず、喜びと、皆さんそれぞれの未来に向かう「道」が拓けていくはずです。

ジェイテクトの一員に、そして、クルマを走らせる550万人の一員になられた皆さんを心から歓迎し、私の挨拶といたします。

真のOne JTEKTで、ともに頑張りましょう!

220401_2-1.jpg

一覧へ戻る