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新入社員に向けた社長メッセージ

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、以下「ジェイテクト」)は、4月1日に愛知国際展示場(Aichi Sky Expo)においてグループ会社と合同で入社式を開催しました。

この入社式での、ジェイテクト取締役社長 佐藤和弘の新入社員歓迎の挨拶を下記の通りご紹介いたします。

2024年度入社式 佐藤社長挨拶

今年は、ジェイテクトが誕生して18年です。
人でいうと、成人となる節目の年に、皆さんはジェイテクトグループに入社されました。

社会人として第一歩を踏み出した269名の新入社員を迎えることができ、とても嬉しく思っています。昨年より、私たちは、各社ごとの入社式ではなく、合同でジェイテクトグループ入社式を実施しています。その理由は、皆さんには、会社・部署という狭い組織の一員ではなく、これからさらに躍動していくジェイテクトグループ5万人の一員になったことを自覚し、グループ連携を意識してほしいからです。

ジェイテクトの強みは、「シーズ」の広さと深さだと私は思っています。ジェイテクト単体でも、「産業の米」であるベアリング、「マザーマシン」と言われる工作機械。産業の発展の礎となる製品をもっています。そこに加えて、モビリティに欠かせない「曲がる」「走る」という重要機能を支える自動車部品。私たちは、これら製品と、そこで培った高度な技術力と知見を持っています。このような会社は、世界でも類を見ません。そこにグループ全体を含めると、さらに幅広い製品、そして固有技術を持っています。これらたくさんの「シーズ」を掛け合わせたら、お客様がこれまで経験されたことのない、製品・サービスを私たちはご提供できるのです。

これから、皆さんにも、地球のため、世の中のため、お客様のため、ジェイテクトにしかつくれないOnly Oneの製品を発明していただきたいと思います。

ジェイテクトの基本理念
ジェイテクトグループが目指す姿、「ジェイテクトの基本理念」について、お話しします。

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「地球のため、世の中のため、お客様のため」これが、私たちの存在意義です。その実現のため、何事にも常に本気で向き合い、仲間との対話を重ね、相手を想い支え合う。全員が当事者意識を持ち、改善を続け、「No.1&Only One」であり続ける。そして、決して忘れてはならないことは、「安全第一・品質第二」。これが、「ジェイテクトの基本理念」です。

「安全第一・品質第二」
なぜ、「安全第一」なのか。それは、この世に人の命に勝るものはないからです。生産性を優先して、大切な仲間にケガをさせ、最悪 命を失わせてしまうことは、絶対にあってはならないことです。そして、「品質第二」。品質とは、お客様のものです。お客様は、私たちの製品を「100%良品」と信じて、もっと言うと「100%安全」と信じて、購入してくださっています。そのお客様の信頼を、裏切るわけにはいきません。

私たちが絶対に忘れてはならないことは、私たちが担っているのは、製品を使われるお客様、そしてその先のお客様、エンドユーザーの皆さまの「安全」だということです。それを忘れて、コストや収益を追い続けると、昨今モノづくり企業で発覚している品質の「不正問題」。こういった問題が発生してしまいます。これは、決して他人事ではありません。

コストや収益というのは、私たちのためのものです。お客様の品質と、私たちのコストや収益を、同等に比較することは、失礼でしかありません。ひとたび「不正問題」を起こしてしまうと、「お客様の信頼」を、一瞬にして失います。そして、一度失った信頼を取り戻すことは、非常に困難で、長い年月が必要です。先人が私たちに繋いでくれた「お客様からの信頼」。この信頼を、大切に未来に繋いでいく。私たちには、その責任があるのです。

仲間の「命」を守る。お客様の「信頼」を守る。お客様の「命」を守る。これは、ジェイテクトの一員として、皆さんも必ず守ってください。

「本気」と「対話」
 「本気」とは、「こういうことをやってみたい」「誰かのために、こういうことをやってあげたい」という情熱を持つことです。「本気」でやりたいことを考えている人は、実現するために、自ら学び、考え、行動します。

そして、自分ひとりの力では限りがあることを知ると、周りの人の意見や助けを求めます。「本気」で何かを実現したいと思っている人は、自分の想いを伝え、相手の話しを聞くことで、どんどん周りの人を巻き込んでいきます。そこから、また新しいアイデアが生まれるのです。そうやって、「本気」の仲間をどんどん増やしてください。そのための重要なツールが「対話」となります。

仕事は、「ただ言われたことをやる」でも、「自分だけのためにやる」でもありません。「こういうことをやってみたい」「どうすれば、世の中やお客様を幸せにできるか」そう本気で考え、実現し、お客様や社会に貢献すると同時に、自分自身も幸せを感じることができる。これが、人にしかできない「仕事」だと、私は思います。

そして、仕事は決して一人でできるものではありません。同じ目標に向かって、多くの人が関わります。皆が同じ志を持っているわけでもありません。だからこそ、「本気」と「対話」が大切なのです。皆さんも、「本気」で仕事に取り組み、仲間と「対話」を重ね、幸せをどんどん量産してください。

「絶え間無い改善」と「全員参加」
改善は、現状に満足することなく、止まることなく進化し続けることです。私たちが目指す未来を実現するには、絶えず改善を続けることが必要です。

また、「誰かがやるだろう」ではなく、地球のため、世の中のため、お客様のために、それぞれが本気で考え、社員一人一人が主体性をもって、仕事をすること、これが「全員参加」です。

皆さんが入社したジェイテクトは、トヨタグループの一員で、自動車業界に深く、広く関わる企業です。

今年1月、トヨタ自動車の豊田会長が、「トヨタグループビジョン」を発表されました。

「次の道を発明しよう」このビジョンには、一人ひとりが、「もっといいものをつくりたい」という自分の心の中にある発明の心と向かい合い、誰かを想い、技を磨き、正しいモノづくりを重ねる。そして、未来に必要とされるトヨタグループになる。そのようなメッセージが込められています。私は発表の場にいましたが、このビジョンに心から共感しました。

皆さんご存じの通り、自動車業界は、「100年に一度の大変革期」に直面しています。大きく、そして急速に、変化しているところです。ジェイテクトが、この正解のない時代において、「No.1 & Only One」の会社であり続けるためには、「これまで通り」では決して通用しません。

地球のため、世の中のため、お客様のため。私たちに何ができるか、何をすべきか。本気で考え、次の道を発明するのは、他の誰かではなく、皆さん一人ひとりです。

敬愛する名経営者のお言葉
ここで、私が敬愛する二人の名経営者のお言葉を紹介します。

一人目は、京セラ株式会社を創業された、故 稲盛和夫さんです。稲盛さんは、こう仰っています。『人の一生の中で最も大きなウエイトを占める仕事において充実感が得られなければ、結局は物足りなさを感じることになるはずです。真面目に一生懸命仕事に打ち込み、何かを成し遂げたときにこそ、他には代えがたい喜びが得られるのです。』

二人目は、「かんてんぱぱ」で有名な、伊那食品工業株式会社の最高顧問で、「年輪経営」の生みの親でいらっしゃる、塚越寛(つかこし ひろし)さんです。塚越さんは、こう仰っています。『どんな仕事でも、天職だと信じる。目の前の仕事を、とことん掘り下げましょう。何が自分に向くのかは、案外わからないものです。与えられた仕事を天職と見定めて、一生懸命に努めることが大切だと思います。道は、自ずと拓けていきます。』

お二人が伝えたいことは、「とにかく、目の前の仕事に一生懸命取り組むこと。そうすれば、きっと自分の進むべき道が見えてくる」こういうことだと、私は思います。私自身のサラリーマン人生を振り返ってみても、正にその通りだと思います。

入社される皆さんへの2つのお願い
これからジェイテクトグループで働く皆さんに、私から2つお願いがあります。

1つ目は、まずは一生懸命、目の前の仕事に取り組んでください。どうせやるなら、その仕事を楽しんでください。そして、挑戦や失敗を、決して恐れないでください。失敗することも、必ずあります。でも、変化や失敗を恐れ、無難に過ごしていては、人は成長しないものです。

「挑戦してみたけれど、失敗した人」は、「失敗することを避け、挑戦すらしなかった人」より、何倍も、何十倍も成長するはずです。皆さんは、一人ではありません。皆さんの挑戦や失敗をしっかり支えてくれる上司、先輩、仲間がいます。それがジェイテクトです。

4月1日から、ジェイテクトは、阪神甲子園球場のオフィシャルスポンサーになりました。夢を追い、自分史上最高を更新し続ける人を応援するためです。皆さんは、これから何度もバッターボックスに立つことになります。その時、失敗を恐れ、何もせず、ただ見送るか。それとも、最後まで諦めず、バットを振るか。それは、皆さん次第です。私は、皆さんには、どの打席でも、フルスイングしてほしい。自分史上最高を更新し続けてほしいと思っています。その先には、必ず、ワクワクする景色が待っています。

そして、もう1つ。皆さんそれぞれが、「Only One」であってください。ここにいる同期の皆と、同じでなくていいのです。269名、皆が違って当たり前です。比べる必要もありません。地球のため、世の中のため、お客様のため、「自分だけにしかできないこと」を見つけ、ジェイテクトをどんどん強くしていってください。ジェイテクトグループ5万人の「Only One」が集結したとき、ジェイテクトグループは、名実ともに「No.1」になれると、私は信じています。

さあ、皆さんは、この広い空間に、ジェイテクトグループのたくさんの「シーズ」を組み合わせ、どんな未来を描きますか?未来は、この瞬間から、もう始まっています。

これから、夢と希望でいっぱいの皆さんの「本気」の前に、高い壁が現れることがあるかもしれません。皆さんが「本気」で挑む姿を、「本気」でない人が笑うかもしれません。心が折れてしまうことがあるかもしれません。そのような時は、必ず「ジェイテクトの基本理念」に立ち返り、初心に戻ってください。

土も、水も、空気も永遠(とわ)に美しく。全ての生き物が、幸せに暮らせる地球のために。私たちの手から、笑顔があふれ出す世の中のために。私たちを信じ、共に歩んでくださるお客様のために。誰かを想い、力を尽くすには、自分が何をすべきか、必ず見えてくるはずです。そして、困った時は、迷わず声を上げてください。「本気」の仲間が、必ず手を差し伸べてくれます。

私は社長に就任して以来、ジェイテクトが、社員全員が幸せに働ける場所であってほしい。「言いたいことが、言える会社」「やりたいことが、やれる会社」そのような会社であってほしい。

そのような会社にしたい。そう願ってきました。その土壌を、私は4年かけて、「本気」でつくりました。そこに、今日入社した皆さんの「本気」がOnly Oneとして芽吹き、それぞれが自分史上最高を更新し続け、やがて大樹となることを、切に願っています。

最後になりましたが、ジェイテクトグループ5万人の一員に、そして、「次の道を発明する」一員になられた皆さんを心から歓迎し、私の挨拶といたします。

Team JTEKT! ともに頑張りましょう!

 

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