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Interviewsアスリート・インタビュー

「毎日、刺激的ですよ」…
新・エースが語る新体制と責任感

ジェイテクトSTINGS・都築仁

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スポーツの秋、到来です。バレーボールVリーグの開幕も間近に迫る中、ジェイテクトSTINGSの都築仁選手を取材しました。今季新たに就任したミハウ・ゴゴール監督の下、スーパーエースとも称される攻撃に特化したポジション「オポジット」の1番手として活躍に大きな期待がかかります。大卒3年目、勝負の年を迎えたアタッカーの現在地に迫りました。
(インタビュー日:2023831日)

エースの自覚と責任感…「誰にも負けない」

笑顔のゴゴール新監督が、何度も頷きながら親指を立てる。

「グッド、ジン!」

新体制発足から2カ月余りがたったジェイテクト体育館(愛知県刈谷市)。実戦形式の練習で最も際立ったプレーを見せたのは、オポジットの位置で躍動する都築仁だった。

ライト側から放った強烈なスパイクで日本代表登録メンバーのリベロ・高橋和幸の両腕を弾き飛ばすと、跳ね上がったボールは隣のコート奥まで飛んで落ちた。続けざま、身長2m級の3枚ブロックを上空から打ち抜いた一打には、指揮官のみならずコート際のチームスタッフからも感嘆の声が漏れた。

194cmの体躯を自在に操る身体能力や跳躍力を見込まれ、攻撃に特化したポジションに専念するようになって2年目の今季。「控え」が前提だった昨季とは置かれた立場も覚悟も違う。

「高さとパワーは誰にも負けない」。

静かな口調と裏腹に、言葉の端々に滲む責任感と自信。開花の予感を漂わす大器が、新体制の浮沈のカギを握っている。

監督と都築選手.JPGミハウ・ゴゴール新監督㊨の前でスパイクを放つ都築仁=愛知県刈谷市のジェイテクト体育館で

変革期のチームで担う役割…「2枚、3枚でも決められるように」

リーグ6位から巻き返しを図るチームは今、変革の真っただ中にある。

昨季オポジットの主力を担った西田有志(現・パナソニックパンサーズ)、加入初年度ながらチーム最多得点を挙げた柳田将洋(現・東京グレートベアーズ)ら主力選手が退団した今オフ。新たな指揮官には東欧のバレー強豪国・ポーランドなどで豊富な実績を誇るゴゴール監督が招へいされた。

「毎日、刺激的ですよ」。新監督の指導について語る都築の表情は明るい。

「チームとしていろいろ試している段階ではあるけれど、今までの攻撃的なスタイルを否定するんじゃなく、そこをベースにさらに改善を加えている感じ。トスのテンポにリズムが生まれるように、セッターとスパイカーのコンビネーションをすごく大切にしている」。

個別の指導では様々な国際大会のプレー映像が駆使されるといい、「スパイクの打ち方やトスへの入り方一つとっても、教えてくれる技術や考え方は斬新なものが多い。本当にたくさんの試合を見て研究して、バレーに関する知識の引き出しをたくさん持っている指導者。コミュニケーションも積極的で、良い時には良い、としっかり声をかけてくれる」とその印象を語った。

自身に求められる役割も明確に伝えられている。

 「スパイクでは1対1で決めるのはもちろん、2~3枚に付かれた時でも決められるように、と。ブロックでは相手のレフトからの攻撃にしっかりプレッシャーをかけることが必要」。

特にブロックは試行錯誤の段階にあるものの、最高到達点352cmというVリーグでも屈指の高さを生かしたスパイクは迫力十分。2019-20シーズンのリーグ優勝監督で、都築のリクルートにも携わった髙橋慎治(現・チームディレクター)も「高さやパワーは日本人離れしている。良い状態で打たせたら手が付けられないレベル」と太鼓判を押す。

インタビューカット.JPGゴゴール監督の印象について語った都築

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