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「低振動ドライブシャフト」を開発
~「LEXUS RX」に採用~

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)は自動車の乗り心地向上に貢献する「低振動ドライブシャフト」を開発しました。

ドライブシャフトとは、デファレンシャルギアからタイヤへの駆動力伝達、タイヤの操舵・上下運動に対応し、あらゆる角度で回転を等速に伝達する装置です。
ジェイテクトでは1980年からドライブシャフトを量産しており、優れたトルク伝達効率の高さから、これまで多くの自動車メーカーに採用頂いております。

今回、自動車の乗り心地向上といった市場ニーズに応えるべく、「アイドル振動低減」に貢献するタイヤ側ジョイントの「折り曲げ抵抗低減」をコンセプトに開発しました。

低振動ドライブシャフト<低振動ドライブシャフト> LEXUS RX<LEXUS RX>
※LEXUSはトヨタ自動車株式会社の
登録商標です
従来品と開発品のタイヤ側ジョイント構造比較<ドライブシャフト搭載位置 (本開発品はフロントのドライブシャフトで採用)>

開発品の特長と嬉しさ

タイヤ側ジョイントにおいて、6個あるボールのうち対向する3つのボールの押し出し荷重を互いに打ち消し合うように、荷重方向を逆向きにさせる「対向溝構造」を採用したことで、内部摩擦力を半減しました。

221212-4.jpg<従来品と開発品のタイヤ側ジョイント構造比較>

これによりトルク負荷時にジョイントの微小な角度変動に伴って発生する折り曲げ抵抗を低減でき、アイドリング時のエンジン振動が車体に伝わり難くなります。アイドル振動低減を達成したことで、快適な乗り心地に貢献します。
また、内部摩擦力を低減したことで燃費向上にも貢献します。

アイドリング時のエンジン振動の伝達経路<アイドリング時のエンジン振動の伝達経路>

今後の展望

ドライブシャフトをはじめとする様々な駆動製品の研究開発をすすめることで、乗用車の走行性や安全性の向上、環境性向上を進めるとともに、次世代自動車に技術貢献することができるNo.1 & Only One のモノづくりに取り組んでまいります。

今回の開発品を通じて達成可能なSDGsの目標とターゲット

221212-6.png

【7.3】 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
【9.4】 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性の向上をさせる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
【12.5】2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

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