2023年 社長年頭挨拶

明けましておめでとうございます。

本年も皆さん並びにご家族が健康で良い年を過ごされますことを心よりお祈り申し上げます。早速ですが、昨年の振り返りから説明させていただきます。

昨年を振り返りますと、ロシアのウクライナ侵攻、新型コロナウイルス感染症による上海ロックダウン、いまだに続く半導体不足などの影響により、上半期は大変に厳しい状況でした。そのような中で弊社は、全社一丸の柔軟な生産対応、原価改善により、損益分岐点を引き下げ、回復基調となっております。

また当社は、昨年4月に事業ブランドをJTEKTに統一し、グループ会社の社名もジェイテクトに統一しはじめ、名実ともにONE JTEKTになりました。

これまでのジェイテクトは別々のブランドを掲げ、事業部間の壁、グループ会社との壁がありましたが、ブランド統一により、これらの壁がなくなり、ジェイテクトという会社がもっともっと力を発揮できるようになりつつあります。ブランド統一後、事業部や子会社が持つ力を生かし、シナジーを発揮した競争力のある新製品を世の中に発表してきております。これからもこのような活動を加速させていきたいと考えております。

当社には全社員が共有する「ジェイテクトの基本理念」があります。ここに書かれていることはシンプルですが、これを守り続ければ素晴らしい会社になれると信じております。

「ジェイテクトの基本理念」には一番上に「地球のため」「世の中のため」「お客様のため」があり、これらを実現するために全員参加で対話をし、本気で取り組み、絶え間無い改善を継続することを掲げています。この「ジェイテクトの基本理念」に基づき、言いたいことが言える、やりたいことがやれる会社を目指していきます。

今年も依然として、市場環境は先行き不透明でありますが、当社の未来は極めて明るいと考えています。

なぜなら、我々の祖業である軸受、工作機械という事業は、素材産業に近くあらゆる産業を支えるもので、最終生産財がどのようなものに変ったとしても、使われ続けられるものだからです。さらに我々のグループ会社は、これらの事業において、極めて高い技術力やシーズを持っています。このシーズを組み合わせたシナジーによって、No.1＆Only Oneの製品をどんどんと生み出すことができるのです。

2030年に向けて右肩上がりの年輪経営の会社を目指していく、これからのジェイテクトにご期待ください。