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Interviewsアスリート・インタビュー

守備に対するゆるぎない自信

速い打球が飛んでくる。それでも、大川は「まったく怖くない」と断言する。 「自分は怖さがないので体から入ることができる。守備で意識しているのは“打球と同じ高さに体をもっていく”ってことです。物理的には無理ですけど、その意識で低い姿勢を保って、肘を曲げた状態で入れば、イレギュラーバウンドにも対応できる」 。小学生の頃の厳しい父親のノックで鍛えられた経験が、今の技術と自信に繋がっている。 IMG_9286.JPG

ニュージーランドリーグで得たもの~技術、自信、人間力~

23年、ニュージーランドリーグに参戦した。2リーグ・各8チームで各国の代表クラスが名を連ねる。リーグを通して大川はショートとしてスタメン出場し、チームはリーグ優勝を果たした。

「外国人投手はスピードも速いし、スピン量が多くて、変化球の曲がり幅が大きい。そこに対応することができたのは大きな収穫。技術的なレベルアップに加えて、一日に4試合を戦う環境で肉体的、精神的にも成長することができた。」

リーグ期間中は地元選手と共に生活していた。

言葉の壁もあったが、洋画や洋楽で勉強し、積極的に話しかけることで3か月目にはコミュニケーションがとれるまでになった。
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大川が考える“日本代表の課題”

海外の投手の球速にどう対応するか。これが、日本代表のバッターにとって最大の壁となる。

対策として150キロのマシンで打ち込むが、人間の投手とは感覚が違う。「リリースポイント、タイミング、重さ、全部違います」

フィジカル面も課題となる。日本では社業と競技を両立している選手が多く、フィジカルトレーニングの時間を確保するのが難しいのが現状だ。しかしフィジカル強化ができれば野球のように海外選手と同等の球速までは上げることが可能だと大川は考える。

日本人投手の球速が上がることで日本ソフトボールのレベルは格段に上がるといえる。

ワールドカップファイナルについて

25年7月にカナダで開催されるソフトボールワールドカップファイナルに日本も出場し大川も代表に選ばれている。4チームで競うグループリーグで日本(3位)の対戦国はオーストラリア(2位)、アメリカ(6位)、ドミニカ共和国(11位)。

「世界ランキングはあまり関係ないですよ」と大川が言うように全試合が厳しい戦いとなる。

その中でも鍵となるのはアメリカ戦。過去の対戦ではエース投手の最速144キロの速球に対応ができず0-10、4回コールドと完敗。やはりポイントとなるのは速球への対応だ。

※()内の数字は世界ランキング、※世界ランキングは2024年12月31日時点のもの



IMG_3215.jpeg24年ワールドカップグループステージ突破時の日本代表

ワールドカップファイナル優勝。その先へ

「もちろんワールドカップファイナルを優勝したいです。その気持ちしかないです」

大川の目に、迷いはない。ただその先も見据えている。

大会直後にISC(International Softball Congress)に初参戦する。ISCはクラブ最高峰リーグで各国の代表クラスが混合でチームを結成して、順位を争う。日本人選手は6名のみの参加となるがここでの活躍も誓う。

ただ競技者としての成功だけでなく、

「子どもの頃、日本代表が指導に来てくれることなんてなかった。でも、今の自分は、その立場にいる。だから、どんどん発信していきたい。世界一になって、“日本人でもできる、世界一のスポーツをやってる”って、日本の子どもたちに伝えたいんです」

後進の育成と競技振興への思いも見せる。

父の厳しさと母の支えが、つながり、大川を育てた。シャトルを打ち返したガレージで、彼は世界を夢見ていた。その夢の続きは、まだ途中だ。
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