ダイバーシティとは「多様性」を意味します。
グローバル化をはじめとする経営環境の変化が年々激しくなる中で、企業が成長するためには性別・国籍・年齢・文化等のさまざまな属性や価値観を持つ人材の多様性を受容し、活用することが不可欠です。
ジェイテクトでは、ダイバーシティ推進を会社VISIONを実現する上での重要な経営戦略の一つと位置づけ、多様な人材が、意欲的に仕事に取り組むことができる職場環境や、働き方の仕組みづくりを行い、個々の能力を最大限発揮できる組織を目指しています。
ダイバーシティ推進には、まず全社員がダイバーシティ推進の必要性と目的を理解し、意識を変え、行動を変えていく必要があります。そのためにジェイテクトでは、ダイバーシティに関する社長メッセージ発信やダイバーシティ教育等の取り組みを実施しています。
また、社外の有識者を招き、ダイバーシティやワーク・ライフバランス等をテーマとした「ダイバーシティ講演会」を開催しました。
全管理職(上司層)を対象に、男女の固定的役割分担意識の払しょくと、「女性部下の育成」という切り口からダイバーシティマネジメントを理解する目的の研修を実施しています。
また、女性総合職を対象に、長期的なキャリアデザインとネットワークづくりを目的としたキャリア研修も実施し、意欲と能力のある女性社員のキャリア形成を積極的に支援しています。
管理職ダイバーシティ研修
女性向けキャリア研修
自らのキャリア希望について上司へ申告ができる自己申告制度で、海外勤務を希望する社員を積極的に海外へ派遣しています。毎年、女性社員の海外駐在実績があります。(派遣国:アメリカ、オランダ、フランス、イギリス、中国、タイ、シンガポール、メキシコ等)
ジェイテクトでは、女性に限らずすべての従業員を対象に、育児・介護等と仕事の両立が可能になるよう、以下の通り制度の充実にも力を入れています。
育児休職 | 子どもの1歳の誕生日前日まで取得可能 (保育所に入れない等の事情がある場合は最長で2歳の誕生日前日まで延長可能) |
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パパママ育休プラス | 両親ともに育児休職を取得する場合は、1歳2ヶ月まで取得可能 |
育児短時間勤務 | 子どもが小学校2年生を修了する3月末までの期間、 1日の所定労働時間の短縮が可能 |
託児所支援 | <各事業場(一部拠点除く)> 祝日の会社稼働日に、事業場の一室を利用して、専門業者を活用し託児を実施 |
<愛知県のみ> 愛知県三河地区をメインに、トヨタグループの賛同4社と協同で設置している託児所 会社稼働日、稼働時間に合わせた託児が可能 託児所「たっちっちハウス」の詳細はこちら ![]() |
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ベビーシッター 補助制度 |
業務都合で子の面倒を見ることができない場合、会社補助を受けてベビーシッターの利用が可能 利用料の50%を会社が補助、補助額上限 年間24万円/人 |
看護介護休職 | 要介護状態の家族1人につき、通算365日取得可能(3回まで分割取得可能) |
介護短時間勤務 | 要介護状態の家族1人につき、最初の制度利用から3年間で2回まで取得可能 |
カムバックサポート 制度 |
「配偶者の転勤」「介護」を理由にやむを得ず退職する社員が退職時に会社へ登録すれば、退職後の状況変化で復職可能になった際、原則5年以内であれば復職(カムバック)することができる制度 |
チャイルドプラン支援 | 不妊治療を受ける社員が、申請をすれば積立休暇(最大30日/年)の使用が可能 また、不妊治療を理由にやむを得ず退職する場合、カムバックサポート制度の利用が可能 |
がん治療休暇 | がん罹患の場合、初回取得日から1年間、2日/月まで取得可 |
(人)
2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | ||
育児休業 | 女性 | 36 | 38 | 44 | 39 | 46 |
男性 | 5 | 11 | 16 | 29 | 56 | |
介護休職 | 女性 | 0 | 1 | 2 | 3 | 2 |
男性 | 2 | 0 | 3 | 3 | 2 |
1) ハンドブックの配付・両立支援サイトの導入
仕事と育児を両立するためのハンドブックを作成しています。
管理職用には部下との接し方やマネジメントの心得を、育休者用には両立に向けた準備や心構えを記載しています。
また、育休を取得する社員が利用できるWEBサイトでは、育児に関するQ&A集、24時間利用可能な相談窓口、スキルアップのためのオンライン講座等のサービスを無料で利用できます。
仕事と育児の両立支援ハンドブック
2) 両立支援セミナーの開催
2017年度に管理職を対象とした「仕事と育児の両立支援セミナー」を開催しました。仕事と育児を両立する部下のマネジメント方法や、託児所支援等の社内制度について管理職が学ぶことで適切な支援を行い、両立する社員がより働きやすい職場づくりを目指しています。
事業場内の祝日託児の様子
1) 介護相談窓口の設置
介護で困った時に、24時間いつでも専門家に相談できる社員専用の電話相談窓口を設けています。
2) 両立支援セミナーの開催
介護に直面する前の準備や、いざ直面した場合にするべきこと等を両立支援セミナーを通して社員に伝えています。
仕事と介護の両立支援セミナー
2018年度より、仕事と私生活の両立および社員の自己成長の機会確保することを狙いに在宅勤務制度を導入しています。自律して働くことができる社員が、より柔軟に働ける体制を整えました。
ジェイテクトは、グループ全体で働く社員約50,000人のうち、約6割が外国籍社員のグローバル企業です。
日本国内においても、国籍を問わず優秀な人材の採用および活用を積極的に行っております。
ジェイテクトでは、グローバルで人材を育成・配置・活用することを目的に、海外現地法人の社員が日本本社に出向(駐在)する「ICT(Intra company transferee:企業内転勤)制度」があります。
ホームページからの応募だけでなく、学校からの職場実習受け入れなど、さまざまな手段を通じてできるだけ多くの方に面談・応募の機会を提供できるよう努めています。
幅広く活躍いただくために、個人に合わせた職場の配慮や環境づくりを進めています。
2020年度 障がい者雇用率 | 2.23% |
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聴覚障がいを持つ社員が、職場のメンバーとスムーズにコミュニケーションを取りながら働くためのサポートとして「FUJITSU Software LiveTalk」というツールを導入しています。 発言内容がリアルタイムでテキスト変換され、パソコン画面に表示されるシステムで、社員研修や社内の打合せで活用しています。