循環型社会の構築
世界の資源基盤の保全は、ISO26000やGRIスタンダード2021、SDGsでも取り上げられており、企業には原材料の使用削減、部品の再利用などが強く求められています。また水資源は、今後世界的な不足も懸念されることから、水資源の有効活用に企業が取り組むことの重要性が高まっています。ジェイテクトでは、生産技術の革新を進め、使用材料の削減や、生産現場における改善と工夫により、資源の再利用や廃棄物の削減・再資源化、節水や水の再利用等、様々な取組みを進めています。
主要な2024年度実績
2025年環境行動計画/2024年度活動実績
[ ]は対基準年比
| 区分 | 取組み項目 | 目標・取組み方針 | 2024年度活動実績 | 評価 | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 資源の有効利用 | 《生産》 (1)発生源対策による徹底的な排出物削減の推進 (2)再資源化による最終処分量の削減 |
《生産》 ①ネットシェイプや設計・工法の変更等による発生源対策 ②埋立廃棄物ゼロの維持に向けた継続的な取組み
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○ | ||||||||||||||
| (3)生産における水使用量の削減 | ①再利用の推進、節水、ムダの削減 ②水リスク評価に基づく、高リスク事業所の水削減強化、水管理レベルの向上
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| 《物流》 ワンウェイ梱包資材使用量の削減 |
①梱包の簡素化、リターナブル容器の拡大などによる梱包資材使用量の削減
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| ②使い捨てプラスチックの全廃に向けた使用量低減、バイオプラスチックの採用 3R推進(Reduce/Reuse/Recycle)、バイオプラの市場動向確認
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廃棄物の削減<生産>
発生量の多い廃棄物への取組み
ジェイテクトでは、発生した廃棄物の重量を減らす取組み(汚泥、廃液)を進めるとともに、有価物化(研磨粉、廃プラスチック)や長寿命化(廃鋳物砂、廃液)などにより、廃棄物の発生そのものを減らす取組みを進めています。
2024年度の廃棄物の割合(ジェイテクト単独)

マテリアルリサイクル率の向上に向けて
ジェイテクトでは、生産で発生した副産物の内、鉄、アルミ、その他の金属は有価物として回収され、マテリアルリサイクルされています。
一方で、これまでプラスチックは、焼却される際に発生した熱そのものや、その熱から電力を生み出すことでサーマルリカバリーが進められてきました。ジェイテクトではさらに環境負荷の低減、資源の有効活用を図るため、24年度にはプラスチックに関してもマテリアルリサイクルを推進し、プラスチックのマテリアルリサイクル率を2025年までに35%にすることを目標としました。
排出物量推移
主な実施内容
関東工場
プラスチックの有価売却拡大
廃棄物として捨てられていたプラスチックの分別を進めることで、資源として売却ができるようになりました。また、有価売却可能なプラスチックを既存物流便を使用し、工場の垣根を超えて集約することで、排出の運搬時に発生するCO₂の削減にもつなげることが出来ました。この取組みは、25年度は他の工場にも拡大していきたいと考えています。
廃棄物の削減<物流>
包装梱包資材の削減
木製梱包資材の削減推進のため、木製パレットから樹脂パレットへの変更拡大、木箱から強化段ボールへの変更拡大を実施しました。
紙製梱包資材の削減推進のため、輸出向け梱包材のリターナブル化拡大、使い捨ての段ボール箱からリターナブルポリケースへの変更拡大、過剰包装の見直し、製品サイズに合わせた段ボール箱への変更で緩衝材使用量削減の取組み拡大を実施しました。
2025年度の目標は既に達成しているため、さらなる削減取組みを推進していきます。
ワンウェイプラスチック梱包材の削減
使い捨てプラスチック梱包材削減推進のため、荷姿仕様(発砲スチロール・ビニールシート等)の見直しによる削減を実施しました。2025年度の目標は既に達成しているため、さらなる削減取組みを推進していきます。
資源の有効利用<水使用量の削減>
水の有効利用を促進
ジェイテクトでは、大切な資源である水の使用量を削減するため、無駄の削減や社内での再生利用などにより水使用量の削減を進めています。2024年度は、2018年度比6.0%以上の改善を目標として、漏水対策を主とした使用量削減を進めました。
水リスク評価
ジェイテクトは、水使用量原単位の改善による水資源の有効利用に加え、2017年から事業所毎の水リスクをAqueduct※を用いて評価しています。
今後、水使用量削減の取組みにあたっては、将来予測も含めた水リスク評価結果や事業所毎の水使用量や水依存度に応じた取組みを行い、水資源の有効利用に取り組んでいきます。
※Aqueduct
世界資源研究所(WRI)が運営するデータベース。「物理的な水ストレス」、「水の質」、「水資源に関する法規制リスク」、「レピュテーションリスク」などの水リスクを示した世界地図・情報を提供

※集計対象:グローバル環境マネジメント対象会社(ジェイテクト単独13拠点、国内グループ17社、海外グループ31社)
水リスク地域の特定
水リスクはAqueductを用いて、当社の事業に直接影響を与える水ストレスの要因でリスクが「高い」と評価された拠点を水ストレス地域と評価している他、洪水、干ばつ、規制・評判の要因や、将来の水リスクとして、2030年時点での水ストレス要因も考慮していています。
定期的な水リスク評価の結果、ジェイテクトグループの全生産拠点の中で、水ストレスが高いと評価された地域は、インド地域とメキシコ地域でした。
水ストレス地域の取組みと状況
水ストレス地域であるインドでは水質が悪いため、RO膜(逆浸透膜)装置を導入し、水質を改善したうえで生産工程に供給しています。また、メキシコでは洗浄や灌漑など屋外で使用するための水を貯留する雨水貯留槽を設置し、取水量を削減しています。
水ストレス地域における水使用量の推移は以下グラフの通りです。
2024年度におけるストレス地域での水使用量は、インド:164千㎥、メキシコ:22千㎥となっており、当該地域については、地域ごとに水使用量の特別目標を設定しており、水の循環利用やクーラントの再生利用などの対策を進めています。
インド地域に関しては様々な削減活動を行っていますが、原単位は増加しております。これは、2024年の平均気温が平年値よりも高いためと考えています。メキシコ地域においては昨年同様に使用量が増加しましたが、原単位では微減と削減活動の効果が出ています。
水ストレス地域での取組み事例(インド)
工場:JIN
排水の再利用による水使用量の削減と地下水涵養への取組み
インドでは気候変動による乾期の拡大や人口増加・都市化により 多くの地域で水不足が問題となっています。ジェイテクトインドにおいても、地下水の水位低下など様々な水の問題があり、これらの解決の為、「水使用量削減」「水の再利用」「排水のリサイクル」に取り組んでいます。
企業活動で使用する水は地下水でまかなっており、手洗いやトイレの洗浄などの衛生用途としての水の使用の他、脱塩処理をして工場での用水として使用しています。
JINでは排水のリサイクルとして、排水処理方法を見直し、処理した水をトイレの洗浄水や工場用水として再利用することで水使用量の削減を行いました。
また、雨水の貯蔵や地下水を涵養のため、雨水貯蔵池を改修しました。これらにより、以前と比べて地下水の水位は約2mも上昇しています。
今後も社会をより良くするため更なるアイデアを探求し、推進していきます。
水使用のフロー図(従来)
水使用のフロー図(変更後)![]()
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