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製品・技術

製品の使用による環境への影響は、製品の開発・設計と深く関わっています。企業は資材調達からお客様の製品使用、廃棄までを見据え、環境負荷を軽減するための技術開発、再生利用・再資源化しやすい設計等に取組んでいく責任があります。ジェイテクトの製品・技術は、直接・間接的にお客様の製品や製造プロセスの環境対策に結びつくものであり、製品・技術による環境貢献は大きいと考えます。そのため製品のライフサイクルを通じて環境性能向上に取組み、地球温暖化防止や資源の有効活用など、環境負荷の低減に努め、持続可能な社会の実現を目指します。

主要な2022年度実績

環境負荷低減率
軽量化
低トルク化
製品によるCO2削減貢献量

実績評価

区分 取組み項目 目標・取組み方針 2022年度活動実績 評価
製品・技術 環境配慮型製品の開発・設計 (1)トップランナーの環境負荷低減を推進する新技術・新製品の開発 ①ジェイテクト社内で設定した環境効率式をグループ各社にも展開
 オールジェイテクトとして製品に対して評価向上を目指す
  • 制御盤消費電力の削減
(2)資源の有効利用に配慮した3R(リデュース、リユース、リサイクル)設計の推進 ①リサイクルしやすい製品設計の推進
②小型、軽量化、長寿命化による資源およびエネルギー使用量削減
  • HUB_IB低トルクシール採用による低トルク化
  • EV/HVモータ用導電軸受の軽量化
(3)製品に含有する環境負荷物質の管理・削減 グローバルの化学物質規制対応の推進および管理の定着
  • 製品環境委員会の各WG改革
(4)設計・開発段階での環境アセスメントの展開 設計・開発段階での環境評価による環境配慮型製品への促進
  • 製品によるCO2削減貢献量:225千t
(5)製品によるCO2削減貢献 ①環境配慮型製品への切替率向上によるCO2排出量削減
②製品使用時のCO2削減貢献を2025年度までに165千t以上とする
 (グローバル単年CO2削減貢献量)
 2022年度目標:116千t-CO2以上

活動報告

環境対応製品対策部会による推進

環境対応製品対策部会では、国内グループ会社も含めて環境配慮型製品の開発を推進しています。開発・設計段階での技術革新によって、小型化・軽量化、効率化、使用原料や環境負荷物質の削減などを実現し、製品を通じた環境保全を世界規模で展開しています。

製品によるCO2削減貢献量

製品によるCO2削減貢献量を2025年度までに165千t以上を目指すという目標のもと、製品の効率改善に取組んでいます。2022年度は225千tとなりました。

製品によるCO2削減貢献量
※製品による削減貢献量 はグローバルで算出した貢献量を単年度で表記

評価方法について

製品の環境負荷低減効果を数値で評価できるように、環境効率の基本式を独自の指標として定めています。数値が高いほど環境負荷低減の効果が大きく、年度ごとに、より高い環境効率値を目標とし、その達成度を評価しながら製品開発に取組んでいます。

  • 環境効率の基本式と環境効率値の算出
    環境効率は、軽量化、小型化、省エネなどの度合いから算出される数値です。環境効率値は、評価する製品における環境効率を、基準とする製品の環境効率で割って算出します。
  • 環境負荷低減効果の算出
    環境負荷低減効果は、環境負荷低減率を環境効率値より求めます。たとえば環境効率値が1.25であれば、その製品の環境負荷低減効果は20%となり、低減した環境負荷は、環境効率値の逆数として求められます。

環境効率

環境効率値

環境負荷低減率

主な実施内容
株式会社ジェイテクト:産機・軸受事業本部

「超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing」での小型軽量化によるCO2排出量の削減を実現」

自動車の電動化が進む中、インバータ、モーター、デフを含む減速機を一体化させたeAxleと呼ばれる電動駆動システムの開発・採用が急激に拡大しており、電費向上や航続距離延長など、より良いBEV実現のためには、その駆動源の心臓部であるeAxleの小型化が求められています。
今回の開発品は、高剛性組合せ樹脂保持器をベースに保持器側面中心に穴を設け、保持器の幅を極限まで狭くする事で軸受の幅狭化を実現しました。これによる小型軽量化により製品カーボンニュートラル(製造時含む)におけるCO2排出量を約17%削減することに成功しました。

<取組みの効果>

汎用サイズへの適用で、軸方向寸法約30%の短縮と重量約26%の低減

軸受性能(強度、耐久性)は従来品と同等、軸受幅は従来品に対して極限まで狭める事を達成。汎用サイズへの適用で、軸方向寸法約30%の短縮、重量は約26%の低減。これにより、同軸タイプや3軸タイプeAxleに搭載することで、ユニット長の短縮化を可能とします。

製品のカーボンニュートラル(製造時含む)についてCO2排出量を約17%削減

軸受の小型軽量化により、製品のカーボンニュートラル(製造時含む)についてCO2排出量を約17%削減しました。

今後も当社は、カーボンニュートラル実現の為の電動化に貢献してまいります。

製品カーボンニュートラル CO2約17%削減

私のSDGs

私のSDGs
清水 要祐 工作機械システム事業本部 事業統括部

OneJTEKTで省エネ追求

工作機械はワークを所望の形状に成型するため、多大なエネルギーを必要とする設備です。しかし工作機械に投入するエネルギーには直接加工に使われないエネルギーも含まれており、この加工に使われない無駄なエネルギーを削減しなくてはなりません。そのためには営業・設計・調達・製造はもちろん、研究部門やJTEKTグループ各社との協業が不可欠です。当部署はこの無駄なエネルギー削減活動の要となり、OneJTEKTで加工機の省エネ追求に挑み続けます。