仕入先様とともに
社会背景
技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にしたいと考えるジェイテクトは仕入先様をその重要なパートナーとして、ともに社会課題の解決を提供し、持続可能な社会と事業活動の両立を実現することを目指しています。
ジェイテクトが事業活動を通じて目指す社会課題の解決には、当社単独の努力では不充分であり、温暖化ガス排出量の削減や働く人々の幸福の維持は、バリューチェーン全体の努力により、成し遂げられるものと考えています。
ジェイテクトの考え方
ジェイテクト事業活動を通じて社会的課題を解決し、持続可能な社会の発展に貢献するため、「調達基本方針」を定め、仕入先様と協働して取組みを進めています。
調達基本方針
| オープンでフェアな取引 | 国籍や企業規模に関わらず、公正な参入機会を提供し、継続的な取引を通じて、品質、価格、量、納期を満たす安定した調達の実現に取り組みます |
|---|---|
| 相互信頼に基づく共存共栄 | 仕入先様と相互研鑽を図り、密接なコミュニケーションを通じて信頼関係の構築を目指します |
| グローバル調達と企業市民の実現 | グローバル視点での最適調達を通じて国際競争力を高め、地域社会に貢献する良き企業市民を目指します |
| グリーン調達 | 脱炭素社会の実現や循環型経済の構築、生物多様性の保全を目指す、グリーン調達活動に取り組みます |
| 人権の尊重とコンプライアンス | 人権を尊重し、関連法規等を遵守するとともに、取引を通じて知った機密情報の適切な管理に努めます |
会社・調達方針説明会および、表彰式
ジェイテクトでは、会社方針説明会においてジェイテクトの事業方針を仕入先様と共有するとともに、調達方針説明会においても事業上の課題、社会課題にたいする姿勢を共有しております。
また、品質、技術、VE・VA提案、環境において優れた実績をあげられた仕入先様を表彰する場を毎年設定し、これらの取組みを奨励しています。
ジェイテクト協力会活動
ジェイテクト協力会は、仕入先様243社(2024年3月時点)で構成され、相互研鑽及び相互信頼により、お互いの企業基盤を向上させ豊かな社会の発展に貢献することを基本理念に掲げて主体的に活動しています。
2024年度は安全分科会、品質管理大会、研修会等の活動を行っており、ジェイテクトもパートナーシップ強化のため継続的に支援しています。
具体的な取り組み
「ジェイテクト仕入先サステナビリティガイドライン」
ジェイテクトは、「企業の社会的責任の考え方」、「企業行動規準」の趣旨を仕入先様と共有するために、地球環境へ配慮するための取組みをはじめ、人権の擁護と多様性の尊重などを定めた、「ジェイテクト仕入先サステナビリティガイドライン」を2022年5月に発行し、サプライチェーンの上流に遡った活動の展開を仕入先様へ求めています。
人権デューデリジェンス(人権DD)の取り組み
企業による人権問題は、自社だけではなくサプライチェーンを含めた全体への配慮が必要であり、リスクを特定し、特定したリスクの有無確認のためのより具体的なアセスメント、リスクの未然防止のための是正処置、発生したリスクの救済策の実施が求められています。ジェイテクトは人権DDの取り組みにおいて、主要仕入先様248社に対して人権に関するセルフチェックを実施し、全ての仕入先様より回答頂きました。セルフチェックの結果に応じて、リスク改善につながるよう支援に取り組んでいます。
新規サプライヤーのアセスメント
新規に取引を開始するサプライヤーについては、仕入先認定基準を社内規定として定め、運用をしています。
財務状況などの審査に加え、ISO9001やIATF16949などの品質マネジメントに関わる認証の取得状況の確認、環境マネジメント等のサステナビリティ課題についての調査を行い、取引開始の可否を判断しています。
サプライヤーとのダイアログ
仕入先様を訪問しカーボンニュートラルに向けた取組み状況や課題についてヒアリングの上、具体的な方策の助言を実施しています。
24年度にスタートした、ジェイテクト協力会によるカーボンニュートラル分科会に参画し、仕入先様間の相互訪問・相互研鑚活動への参画を計画しています。
【サプライヤーの声】
・カーボンニュートラルの進め方や、職場安全の向上に関する情報発信は、社内の啓発に役立っている。
・世の中の動向や、具体的な省エネの取組み事例を知ることができ、参考になった。
サプライヤー研修
サステナビリティ―を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、持続可能な社会を築るためには、その変化に対して私たちが意識を変えて行動することが求められます。これらの変化に対して、毎年説明会を実施し、サプライチェーン全体の啓発活動へ繋げています。
【啓発活動の内容】
・カーボンニュートラルに向けた取組み支援のため、当社及び仕入先様の活動事例紹介と、啓発動画の発信 21年から6回実施
・環境アンケートの実施と、高評価な仕入先様の環境表彰 18年から毎年実施
・環境負荷物質に関する啓発説明会を、昨年に引続き、本年も計画し25年9月に実施予定
・人権アンケートによるセルフチェックを248社を対象に実施
紛争鉱物(コンフリクト・ミネラル)問題への取り組み
ジェイテクトは、世界の紛争地域または高リスク地域を原産国とする鉱物サプライチェーンにおいて、児童労働などの人権侵害、環境破壊、非人道的な武力行為などに関わる組織の資金源となる恐れのあるタンタル、タングステン、スズ、金(=3TG)などの鉱物問題を重大な社会問題の一つとして認識しています。
2013年度から実施している紛争鉱物の調査を、毎年継続して実施し、仕入先様の協力を得ながら、サプライチェーンをさかのぼって紛争鉱物の使用状況を確認しています。
今後も、仕入先様をはじめとするさまざまなステークホルダーの皆さまと連携し、紛争鉱物不使用に向けた取り組みを実践しながら、 深刻化する鉱物資源への問題において、人権侵害や暴力行為への加担を回避するなど、より責任ある鉱物調達に向けた取り組みを推進いたします。
グリーン調達ガイドライン
ジェイテクトでは、持続可能な地球環境の維持・回復を目指し、グリーン調達活動に取組み、「グリーン調達ガイドライン」を策定しています。当ガイドラインでは、カーボンニュートラルに加え、サーキュラエコノミーに関する取組みも仕入先様と共に推進するため、新たに「物流に関わるCO2排出量の削減」「梱包・包装資材の削減」及び「環境データの提供」に関する項目を設けました。
カーボンニュートラルへの取り組み
カーボンニュートラル達成のため、2030年度までに2021年度比25%のCO2排出量削減の目標を掲げ、仕入先様には年間2.5%削減をお願いしています。その実現に向け、協力会参加仕入先様と分科会を立ち上げて連携強化を図るとともに、活動支援として省エネ取組み事例の共有などの情報発信を行っています。さらには、訪問による仕入先様ごとの取組み状況や課題の確認、具体的な省エネ方策の助言も行っています。
環境リスクアセスメントの実施
1.環境負荷物質
JTEKTは、環境及び人体へ悪影響を及ぼす環境負荷物質の使用廃止に向け、欧州RoHS2指令をはじめとした世界各国の動向及び、JAPIA規則に準じたGADSLなどの業界基準に照らし、JTEKT独自の環境負荷物質規程「製品含有化学物質の使用に関する制限」に基づき製品開発の段階より厳重に管理を行い、使用制限事項に遵守し取組んでおります。仕入先様へは2回/年、規程の更新を行い常に最新の情報を提供し、管理の徹底への協力を求めています。
2.水の使用量
水不足等の問題が深刻化し、水リスクへの取り組みがますます重要になってきています。ジェイテクトでは仕入先様に事業活動で発生する水の使用量の調査を定期的に行っています。
3.新規サプライヤー
新規で仕入先様を認定する際には、ISO14001または、第三者認証の取得状況の確認を推進しています。
贈収賄防止への取り組み
ジェイテクトは、贈収賄防止の基本方針・専門委員会の下、調達部員行動指針を全調達部員へ配布し、贈収賄防止ルールの整備・社員への啓発を行うなど、贈収賄防止「しない、させない、受け付けない」を徹底しています。
ジェイテクトの事業に関与する全てのサプライヤーにも、政治・行政との関係において贈賄等を行ったり、第三者に対してジェイテクトグループのための不当な利益等の取得・維持を目的とした接待贈答・金銭等の授受・供与を行ったりすることのないよう、要請しています。
イニシアチブへの参加
ジェイテクトは、日本自動車部品工業会(JAPIA)・ベアリング工業会(JBIA)・日本工作機械工業会(JMTBA)などの業界団体に加盟しておりますが、当社グローバル売上の7割を占める自動車事業と関連するJAPIAにおいては、当社トップが理事を務め、業界団体との連携を通じて、社会全体でのサステナビリティの実現に取り組んでいます。
具体的には、JAPIAの紛争鉱物ワーキングに参画し、当社の仕入先様への調査シート(CMRT、EMRT)の導入に取り組むと共に、調査結果の充実に取り組んでいます。
仕入先様向けご相談窓口
下請代金支払遅延防止法への対応をはじめとする仕入先様との課題共有をより一層強化するため仕入先様向けの専用ご相談窓口を2017年4月より開設しています。
さらに、仕入先様への困り事のヒアリング通じて、相互コミュニケーションの向上と、適正取引の改善に取り組んでいます。