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入社3年目 本音の本気座談会
古田 祐崇(自動車事業本部第1駆動技術部統括課)
関口 佳那(生産本部原価改善推進部第1西部課)
本郷 宏樹(営業本部東日本支社第1営業部第1営業課)

Interview
社会人3年目。入社当時の緊張や戸惑いが薄れ、仕事の全体像が少しずつ見え始める一方で、任される領域は広がり、責任の重さも増していく時期です。先輩に追いつけず焦る日もあれば、後輩に教える立場になり、自分の成長を実感する瞬間もあります。
東京・愛知・奈良の3拠点で働く若手社員に、3年間で感じた悩みや成長、そして次のステージに向けた想いを聞きました。
(インタビュー日:2026年1月20日)
Main Theme
育成の最終ステージに立つ3年目社員
ジェイテクトでは、会社が目指す方向性や理念に共感する人財を採用し、育成することで、理念を実践できる人財づくりに取り組んでいます。学生が就職活動を始める時期から入社後までを、一つの成長のプロセスとして捉え、インターンシップや研修などの機会を通じて会社が目指す方向性や考え方に触れ、自分なりの解釈や理解を深める場を設けています。
そして入社3年目は、こうした育成ステップの最終年度にあたります。任される仕事が増えるこの時期に、これからのキャリア・仕事・働き方について自ら考え、自己実現につなげていくことができる人財の育成を支援しています。
Index
■社会人3年目、それぞれの現在地
■"やれる自分"を実感した日
■失敗が変えた、仕事との向き合い方
■今だから伝えられる学生へのメッセージ
■これからの自分に思い描く姿
社会人3年目、それぞれの現在地
社会人3年目は、一般的にひとつの節目とされ、会社のことを一通り理解していると見られる年次でもある。そんな節目を迎えた彼らは、何を感じているのだろうか。
関口は、奈良工場の損益管理や、その数字をもとに、工場で作る製品の原価低減活動を推進している。彼女にとって、この3年間はあっという間で、実感が追い付いていないという。「経理や原価の知識が必要ですが、大学の専攻とは異なるため、必要な知識がまだまだ身に付けられていません。周囲に同期がいないので、どれくらい業務ができていたらいいかの基準がなく、焦りが大きいです」と不安を打ち明ける。
そんな関口の言葉に、ベアリングの営業担当をしている本郷は深く頷き、「研修で同期たちと集まっても、他部署と業務内容が異なるので、自分の仕事ぶりが順調なのか判断がつかないですね」と続ける。本郷は1年目に鉄道車両、2年目にプラント設備、3年目の現在は建設機械と、毎年担当する業種が変わってきた。「扱う製品のサイズや仕様、お客様の特性が違うので、毎年新鮮な気持ちで働いています。周囲に助けてもらいながらも、なんとか成長しているところです」。これまで担当してきた鉄道車両やショベルカーを見かけると、ついジェイテクトのベアリングが使われていないか目線を向けてしまうほど、仕事に夢中になっている。
技術職として働く古田は、1年目は駆動部品であるCVJ(等速ジョイント)の車両適合のアプリ開発、2年目からはそのCVJの設計を誰が作業をしても品質・時間を維持するための標準化業務に携わってきた。「経験することが多く、内容の濃い3年でした。後輩や派遣社員の方から質問されることも増え、一人できちんと仕事ができるようにならないといけないなと感じています」と語る。
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部署も拠点も現在値の捉え方も違う3名だが、「一人前になりたい」という思いは共通していた。
"やれる自分"を実感した日
前向きな姿勢を評価されてか、3名とも任される仕事は年々幅広くなっている。責任感が大きくなる分だけ、大きなやりがいも感じているようだ。
古田はCVJを構成する部品「ブーツ」の標準化を担当。これまでCVJは、手作業で組み立てを行っていたが、1年半前から自動組み立てを始めたところ、うまく接合できなかったのが、この「ブーツ」という部品だった。「自動化した組み立てラインで使えるよう、製造技術、生産技術から要望を叶えながら、製品の品質を保てる設計を考えるのが楽しいです。標準化を実現することで、CVJの組み立てラインの生産効率を上げて、会社の業績に貢献できれば」と語る。
関口は、1年目から原価損益をまとめて、工場長や領域長に報告する機会があった。数字を扱うことに慣れていない上に、人前で話すことも得意ではない関口にとっては大きな挑戦だった。報告前には、資料を何度も読み込み、損益の背景を丁寧に整理して臨んできた。その積み重ねは、数値から具体的な原価改善の打ち手を考えることに繋がっている。「労務費も含めた改善を提案することで、原価を1円、2円と下げるための取組みを推進しています。1円のために工場全体で協力が必要で、その積み重ねが大切だと実感しました」。小さな数字の変化に懸ける想いが芽生えていた。
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本郷は、現在の営業先である建設機械ユーザーは取り扱い金額が大きく、価格交渉などを通して会社の業績にも関わっている実感があるという。「お客様の要望と、工場側の生産体制が合わず、調整に苦戦することもあります。何度話し合っても平行線の時には、自分がパイプ役となり、お客様の工場に、当社の熟練技術者の方に同行してもらい、お客様側と直接すり合わせをすることもありました」。営業として双方が納得するモノづくりができたと振り返る。
失敗が変えた、仕事との向き合い方
本郷には忘れられないミスがある。海外向け製品を誤って国内納品仕様の梱包で出荷してしまったのだ。「お客様から返品していただき、海外用に梱包し直して再送し、なんとかお客様の設備工事に間に合わせることができました。気の緩みが大きなミスに繋がると痛感しました。まだまだ失敗してしまうこともありますが、ミスを素直に認め、どう取り戻するかを考えられるようになりました」と話した。
古田は設計担当として多くの部署と連携する必要があるが、どこまで関係者に声を掛けたらいいか判断に迷うことが多いという。「熱処理の公差幅(図面に対して許容される誤差の範囲)の変更について、熱処理担当者と議論して決定したのですが、生産技術や品質管理に後から報告したところ、『なぜ相談がなかったのか』と指摘されてしまいました。自分だけで判断せず、どこまで話を通すべきかをはじめに確認し、by Allで進めないといけないなと感じました」。ジェイテクトのValueである"Yes for All, by All!"を意識する出来事だったようだ。
関口は、数字を扱う仕事上、ミスが発生してしまうことがあるようだ。「上司が必ず気付いて指摘してくれるのですが、もし気付かれずに、そのまま報告してしまっていたらと思うと怖いです。落ち込んだ状態で働くとミスを重ねてしまうこともあったので、退勤後や週末はリフレッシュするように心掛けています」と、数字を扱う責任の重さを実感している。
3名とも失敗を失敗で終わらせず、次の成功へと視線を動かしていた。
今だから伝えられる学生へのメッセージ
仕事に向き合ってきた3年間。その中で感じた悩みや気づきがあるからこそ、今の自分たちだから伝えられる言葉がある。学生や後輩へ向けた、3名からのメッセージを聞いた。
本郷は学生時代に台湾へ交換留学した経験がある。社会人になってから、その経験をきっかけに、思わぬ形で縁が広がったという。「台湾出張経験のある販売技術担当の方に留学経験を話したことがあるんです。そしたら、その方が台湾でお世話になっている方と、居酒屋へご一緒させていただく機会がありました。さらに、その居酒屋の店長と趣味の相撲の話で盛り上がり、升席での相撲観戦に連れて行ってもらったことがありました」とにこやかに笑みを浮かべながら話しを続け、「一見、仕事や成果に直結しそうにないことでも、何か興味があることに情熱を注ぐことは大事だと思います」と行動と発言がつながり思わぬ結果につながる驚きと喜びについて語った。
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関口は、大学で専攻した社会学では卒業後の進路が絞られない分、就職活動時に「自分が社会で何がしたいか」に悩んだと話す。当時の自分を想い、「自分が学んできたことは無駄にはならないし、学んできたことに縛られる必要はなかったと感じています。何ができるかだけでなく、やりたい・やってみたいという気持ちを大切にしてほしい」とメッセージを送る。
古田は、自動車関係の仕事がしたいと大学で機械工学を専攻したものの、勉強に苦手意識があり、専門知識が身につかないまま入社したという。「入社当時はすごく不安でした。でも、基礎的な用語を知っていれば先輩と会話ができ、実体験や質問をして学ぶことができました。自分一人で悩まずに、コミュニケーションを取りながらぜひ周囲の力を借りてほしいです」と話した。古田は、後輩が気軽に質問をできる雰囲気づくりを意識し、質問には的確に答えられるよう心掛けている。
これからの自分に思い描く姿
仕事への情熱を力に、歩み続ける3名。その目には、どんな未来が映っているのだろうか。
関口は「経理、原価関係の知識を深めるとともに、他分野での経験を経て、広い視野で原価関係を見渡せる人財になりたいです。他部署に依頼する業務が多いため、内容を深く理解し説明する必要がありますが、力不足で異議を受けることもあります。相手の方に『この人なら信頼できる』と思ってもらえる存在になれたら」と語った。
本郷は語学力を活かし、「将来的には海外現地でマネジメント経験をしたいです。そのために、経営に近い部署での経験や、海外トレーニー制度を通じて実践力を身に付けたいです」とグローバルで活躍することを目指している。
古田は長く設計に携わり、"生き字引のような存在"になることを目指している。「この製品・事柄については僕に聞けば間違いないと思ってもらえるようになりたいです。40年以上ドライブシャフトを担当している方と一緒に働いているのですが、どんな質問にも即答してもらえます。自分もそんな人になれたら」と一つのことをやり抜く信念を見せた。
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3年目という共通点はあっても、歩んできた道も、描く未来もそれぞれ違う。だからこそ、見える景色が増える。現場で培った経験や気づきを持ち寄り、掛け合わせていくことで、新しい価値は生まれていく。未来のジェイテクトを創っていくのは、まさに彼ら一人ひとりだ。


