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従業員とともに -
安全・衛生面の取り組み

社会背景

ISO26000の中核主題の1つ「労働慣行」の中で「労働における安全衛生」が課題としてあげられ、企業の安全衛生管理について詳細に設定されています。また、厚生労働省によると、労働災害による死傷者数(死亡・休業4日以上)は年間12万人以上に達し、企業に対してより実効的な対策が求められています。

ジェイテクトの考え方

安全で快適な職場環境づくりを目指して

ジェイテクトでは全社安全衛生方針のもと、全従業員が一体となって安全衛生活動や快適な職場環境づくりに取り組んでいます。

一元管理体制のもと、活動を推進

安全で快適な職場環境づくりを計画的・体系的に推進するために、全社安全衛生管理委員会を設置し、国内外グループ会社を含めた一元管理体制を構築し、グローバルでの安全衛生活動を展開しています。
また安全衛生活動の進捗確認や災害などの情報は毎月開催される安全衛生推進会議や取締役以上が全員出席する経営会議Ⅰで報告、情報共有を行い、活動しています。
各工場においても工場安全衛生委員会を毎月開催し安全衛生活動の進捗確認や従業員の困りごとなどを労使で協議すると共に、職場ミーティングを通じて従業員への情報共有を図っています。

安全・衛生の管理体制

安全・衛生の管理体制

2018年度の主な取り組み

[ ジェイテクトの安全活動 ]

労働安全衛生マネジメントシステムに基づく活動

中央労働災害防止協会による、リスクアセスメントを軸にした「JISHA方式適格OSHMS認定」をジェイテクトでは、12工場(奈良工場、花園工場、豊橋工場、田戸岬工場、岡崎工場、狭山工場、国分工場、徳島工場、東京工場、香川工場、亀山工場、刈谷工場)と東刈谷事業場の計13事業場で取得しています。

労働安全衛生マネジメントシステム認定状況

労働災害ゼロを目指して

ジェイテクトでは、安全ビジョン『「Safety First」No.1 JTEKT - 全ての災害は必ず防ぐことが出来る - 』の実現に向けて、災害ゼロを目標に様々な安全衛生活動を推進しています。
中でも、死亡・障害につながる災害を「重点6災害」に指定し、特に重点的に撲滅に取り組んでいます。
2016年度から、各工場毎に目線(必達目標)を設定し、まずは全災害件数の半減に取り組んでまいりました。
2017年度に33件だった災害件数は2018年度は20件と減少したものの、半減を達成することはできませんでした。
2019年度は、災害発生の背景に何があったかを徹底的に追及すると共に、新たにジェイテクト独自の工場安全文化診断を構築し、工場毎の課題に応じて、安全人間づくり、安全職場づくりを加速させ、全災害前年度比半減の実現を目指します。

安全活動の柱「安全ビジョン」

「Safety First」 No.1 JTEKT -全ての災害は必ず防ぐことができる!-

設備・作業のリスクアセスメント

ジェイテクトでは、設備導入時に環境、安全、衛生、防火などの各法令への適合確認と設備のリスクアセスメントを実施しています。
さらに、設置後の総合安全点検の中でも作業のリスクアセスメントを行い、作業者へは設備・作業のリスクアセスメント結果を落し込んだ作業手順書を用いて教育・指導をすることで、新たな設備/作業における災害撲滅に向け取り組んでいます。

[ 国内グループ会社の安全活動 ]

国内グループ安全連絡会を開催

ジェイテクトでは、国内グループ会社22社で目標や災害などの事例、活動状況の共有を目的に年3回、国内グループ安全連絡会を開催しています。
18年度はグループ各社の安全衛生トップに対しても、ジェイテクトの重点推進事項や具体的な取り組み内容(2018年度安全活動サマリー)を直接展開し、オールジェイテクトでの安全意識の更なる強化を図りました。

小集団活動と特別支援活動

ジェイテクトでは、国内グループ会社における災害撲滅促進の為、小集団活動と特別支援活動を展開しています。
小集団活動では、国内グループ会社を地域別に6つの小集団(関東・中部1、2・関西1、2、四国)に分け、各社持ち回りでミーティングを開催しました。
ミーティングでは、事前に展開した開催会社の困りごとに対して、各社が考案した解決策について議論します。また現場パトロールを実施し、現地現物で良い点・悪い点を抽出し、各社の相互研鑽の場として活用しています。
特別支援活動では、災害が多発しているグループ会社にジェイテクトの担当者が訪問し、各社が抱える課題、問題に対して現地現物で指導を行い、解決策に繋がる各種情報を展開するなど、重点的な支援活動を行ってまいりました。
残念ながら2018年度は災害が増加してしまいましたが、継続的な活動を通して、災害撲滅に向けて取り組んでいきます。

[ 海外グループ会社の安全活動 ]

グローバル安全会議を開催

海外グループ会社と情報交換し、相互に刺激しながらオールジェイテクトとして、安全を追及するために、2015年度から年に1回グローバル安全会議を開催しています。
2018年度は5月30日~6月1日に日本、10月22日~26日にアメリカと2017年度の年1回から年2回へとグローバル安全会議の回数を増やし開催しました。
グローバル安全会議では、国内の安全活動の展開、各現法の活動事例の紹介に加え、奈良工場を見学し、オールジェイテクトで相互研鑽を図りました。

グローバルで安全レベル向上へ

2014年度に43件あった海外グループ会社の災害件数は、2018年度に15件まで減少しましたが、前年度比では横ばいでした。19年度は、赤設備対策を重点的に実施し、前年度比半減を目指します。今後も継続して、「現地現物」の状況把握や様々な支援活動を実施し、グローバルで安全レベルを引き上げ、オールジェイテクトとしても、災害ゼロの実現を目指します。

労働災害発生頻度の推移 全災害件数の水位
※安全衛生活動の報告と環境報告とでは、連結マネジメント対象範囲が異なります。そのため、各グラフのグループ会社数も異なっています。

2018年度はジェイテクト単独で20件の災害(休業5件、不休15件)を発生させてしまいました。
20件の内、歩行(5件)、段替時(4件)、異常処置時(4件)3種の災害で半数を占めています。従来進めてきた設備の頻発停止防止活動と赤設備対策により設備起因の災害は減少してきたものの、歩行時における災害は増加傾向にあります。
2019年度はこれらの災害撲滅に向けて、頻発停止設備の改善、赤設備対策を通した段替/異常処置時の災害撲滅に加えて、安全パトロールや指差呼称の徹底による歩行災害の撲滅にも重点的に取り組んでいきます。

18年度 作業別災害状況上位3作業 度数推移
作業別災害状況、上位3作業 度数推移

2018年度の安全活動サマリー

重点推進事項

  • 安全人間評価(※1)
  • 工場安全文化診断
  • 頻発停止設備の撲滅活動
  • 赤設備(※2)対策の推進
  • 油漏れ設備対策の推進
  • 全員参加の安全パトロール
  • 作業のリスクアセスメント
  • 外来施工業者を集めた安全決起集会
  • OSHMS

安全意識の共有化と不安全行動を注意し合える職場づくり

  • 実施率100%を目標に、指差呼称による安全確認を徹底
  • 安全道場、ショップ別安全道場(※3)での教育推進
  • 工事管理者教育(※4)の推進
  • RA(リスクアセスメント)トレーナー教育の推進

グローバル展開

  • 国内展開事項を海外グループ会社に展開
    →災害発生時の調査と、対策推進/油漏れ設備対策の推進/安全人間評価/頻発停止設備の撲滅活動/赤設備対策の推進

※1 安全人間評価 本人の自己評価により、自らの安全人間のレベルを確認し、今後の成長につなげる仕組み。
※2 赤設備 カバーが無く、手が挟まれてしまうような危険が残っている設備。
※3 ショップ別安全道場 職場単位またはライン単位に特化した危険源や設備を対象とした安全道場。
※4 工事管理者教育 ジェイテクト構内において、安全で円滑な工事を行う為の管理者向け社内教育

[ 安全衛生教育による意識・知識の向上 ]

安全人間づくりを進めるにあたり、教育と訓練が重要と考え、ジェイテクトでは計画的に安全教育や訓練を実施しています。
主な教育としては、職位に応じた階層別教育、職種に応じた特別教育など、主な訓練としてはKYT基礎4R訓練(※5)、危険体感訓練、リスクアセスメント訓練などを行っています。

※5 KYT基礎4R訓練
KYTとは危険(キケン)のK、予知(ヨチ)のY、訓練(トレーニング)のT。4Rとは、4ラウンドのこと。危険予知訓練を4つの段階を経て、進めていくものです。

ジェイテクトで実施している主な安全教育

階層別教育 安全管理者教育
職長(GL)教育
新入社員教育
学園生教育
特別教育 研削砥石取り替え
低電圧取り扱い
その他 全豊田外来工事作業責任者教育
全豊田工事責任者教育
高所作業教育
感電防止教育
リスクアセスメントトレーナー教育

[ 製品の安全対策 ]

工作機械などの製品については安全関係法令に適合した安全対策をを施した製品を納入することでお客様における労働災害の防止に貢献しています。

[ 快適な職場環境づくり ]

職場の騒音対策

騒音第Ⅲ管理区分(90dB以上)をゼロにすることを目標に改善に取り組んでいます。現在、基準外職場が16箇所あり、19年度も計画に沿って遅れなく、改善を進めて参ります。

高齢者や女性の働きやすい職場環境づくり

安全職場づくりの一環として、筋骨格系の業務上疾病の未然防止と高齢者や女性が働きやすい職場環境づくり推進するために、2015年度から、独自のエルゴノミクス(※6)評価を導入しました。国内各工場に展開し、改善を進めています。

※6 エルゴノミクス 人間工学

化学物質のリスクアセスメント

ジェイテクトでは、2016年より安全な職場環境づくりを目指し化学物質リスクアセスメントシステムを導入し、従来の設備・作業のリスクアセスメントに加えて、新規に取扱う化学物質(※7)についてもリスクアセスメント評価を行い従業員の健康被害防止を推進しています。

※7 化学物質 19年5月27日時点で2280種類の化学物質の登録があります。

暑熱職場の改善

作業者保護の観点から、作業環境の測定規準を改定し、WBGT(※8)による評価を2010年度から開始しました。ジェイテクトはWBGT30°Cを指標とし、2019年度も継続して対策を進めます。

※8 WBGT(湿球黒球温度) 人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標です。乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。

WBGT(湿球黒球温度)の算出方法
屋外 : WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内 : WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度